さてその枯草菌だが、どこに生息しているのかというと、その名前の通り、枯れ草に生息しているのである。もちろん稲のワラにもだ。なので、稲のワラで茹でた大豆を包むと、ワラに付着していた枯草菌(納豆菌含む)が頑張って繁殖し、大豆が発酵して納豆になる、というわけなのだ。
どうです、知識と名前がつながった感じがするでしょう。
ここまで説明すればもうお分かりだと思う。なぜ昔は、稲のワラで納豆を作っていたのか。それは一番大量に手に入った枯れ草だったからだろう。
じゃあ別に、そのへんの枯れ草でもいいんじゃないか。納豆できるんじゃないか。僕はさっそく実験に取り掛かった。 |