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土曜ワイド工場
 
公衆電話は楽器になるのか

高崎さん手作りのカリンバキット。

簡単に作れます

このひょうたんカリンバ手作りキットは高崎さんのお店オリジナルだ。パーツの一つ一つを高崎さんが手作りしている。

さっそく作ろうと思って袋を開けると猫が飛んできてひょうたんをずっと嗅いでいた。高崎さんのお店の匂いは猫ウケするのだろうか。それはなんとなくわかる気がする。


ネコまっしぐら。

カリンバは説明書通りに作ると、ものの15分くらいで鳴らせる形になってしまった。ペンチなど工具はおろかハサミすら使わない。きっと奥が深い楽器ってそのもの自体はこうやって単純だったりするんだろう。


いとも簡単にこの形に。

本来はこのあと後ろに反響するためのひょうたんを付けるのだが、今回はこの状態で一時完成とする。なぜなら後ろに付けるものをいろいろ変えたいから。

ひとまずこの状態で音を出してみた。

まあ普通にいい音出ているように思う。しかしこれにひょうたんが加わると一段と深い音になるのだ。ひょうたんをあてて鳴らしてみた。

レコーダーを通して伝わるかどうか心配なのだが、ひょうたんを付けると音が丸く、厚くなるのだ。詳しいことはわからないが、きっとひょうたんの中で音の波が丸まって出てくるんだろう。

ひょうたん以外のものにもカリンバをひっつけるため、後ろ面に板磁石を取り付けた。


鉄の物にひっつけられるよう、磁石を付けます。

これで鉄の物ならばなんでもカリンバにすることができるわけだ。例えば。


冷蔵庫カリンバ。

なんだこれいきなり面白い。新幹線とかカリンバにしたいぞ(たぶん叱られるけど)。

これを持って走って外へ出た。


カリンバおじさん東京へ。

後ろに付ける物は、やはりカリンバの出した音をちゃんと響かせてくれる物がいいはずだ。そういう目で街を見渡してみる。

まず初めに、駅を降りてすぐ目に付いた鉄柱にカリンバを付けて試してみた。


いきなり磁石がひっつかなかったですが。

街はカリンバで響くのか


※片手にレコーダーを持って演奏しているため、音の大きさが大きかったり小さかったりします。聞きやすい大きさにボリュームつまみで調節してみてください。

いきなりいい音が出てしまった。大きく鳴っている感じはしないが、手元にしっかりと振動が跳ね返ってきている感触がある。高い音を中心に響いているように聞こえるのは素材が鉄だからだろうか。

手すりはどうだろう。



手すりカリンバの音。

さっきの鉄柱に比べ、高音低音共によく響いている。少し硬い音になるが、遠くまでシャープに届いているような気がする。


もう楽しくて仕方がなくなってる。

木の机は、木の机はどうだ。

うむ、予想通り丸みのある暖かい音になった。高音は響かないが、これはこれで味がある。

街にある物でカリンバに一番適している物はなんだろう。ポロンポロン鳴らしながらさらに街を歩いてみよう。



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