東京のど真ん中にある千代田区。千代田区といえば丸の内のオフィス街にサラリーマン。
東京都の区の中でもとりわけ住んでいる人が少ないから、選挙で立候補した人が「千代田区内で訴えても、どこに有権者(千代田区民)がいるかわからない」と嘆く記事を見たことがある。千代田区はアスファルトジャングルだけど実際はどれだけ人が少ないのだろう。
いろいろ考えた末に、千代田区に面積と人口と人口密度が一番近い場所に行って実感してみることにした。
(ライスマウンテン)
名古屋のベッドタウンに千代田区はあった
千代田区の居住実態を知るべく、千代田区に近い自治体を調べたら、愛知県甚目寺町が結構近かった。千代田区と甚目寺町を比較すると、面積は千代田区は11.64、対して甚目寺町は9.34。人口は千代田区は約4万6000人に対し、甚目寺町約4万人。人口密度は千代田区が3930人に対し、甚目寺町は4260人だ。かなり似てないか?似てるのだ。一生懸命探したら甚目寺町が一番千代田区に近かったのだ。
千代田区のサイトの統計ページでは、各町の世帯数と人口が書かれている。これを見ると、丸の内には1人の男性が住んでいるのがわかる。かっこいい。かっこいいというか、住民数だけみれば、丸の内は限界集落である。また千代田区千代田には71世帯71名がお住まいになられております(敬語)。
さてデータで見ると、甚目寺町は名古屋から真っ赤な名鉄で15分ばかりで行ける場所らしい。
甚目寺町は、甚目寺駅の1駅があるが、千代田区には東京駅をはじめとして、JR地下鉄駅私鉄あわせて29駅もある。電車の移動が大好きな人は、千代田区に住むべきだと思う。
また学校の数は公立小中学校だけでも千代田区が11校、甚目寺町が6校と倍近くある。大学と私立の学校を含めると千代田区は50校以上ある。千代田区、学校ありすぎ。教育熱心な人は、千代田区に住むべきだと思う。
とりあえず仮想千代田区を歩きます
とりあえず甚目寺町を千代田区に見立てて歩いてみる。駅前にはスーパーがあって、一戸建て住宅が並び、ちょこちょことマンションも建ち、東京でも山手線の駅から40、50分私鉄に乗ればありそうな駅前の光景に思えた。
ところがほんの数分北の方角へ、甚目寺町役場に向けて歩いていると、住宅が途切れ、目の前に畑が広がった。これが千代田区の実態か!
平成プロムナードに目を奪われる
甚目寺町役場の近くには平成プロムナードという通りがあった。両サイドは畑で家はないが、名前がクールなので、その通りを歩いてみた。これがあまりにすばらしかったので、次のページで平成プロムナードをじっくり紹介したい。