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はっけんの水曜日
主にこの二色を使います。
今日はバレンタインデーだ。皆さんも早速あげたりもらったりして、義理と人情を噛みしめているだろうか。
いつも市販品ですませていたが、今年は手作りしてみようと思う。世界にひとつだけの型、自分の歯型にチョコを流し込んで作るのだ。
(text by
ほそいあや
)
プロに型をとってもらう
千葉市にある「千葉中央歯科」にやってきた。この歯医者は友人夫妻がやっているので、またお世話になってしまおうという魂胆である。
以前、当サイトで「
歯医者でくつろぐ
」という記事を書かせてもらった事があるが、その時もいやな顔ひとつせず協力してくれた。その懐の深さには感謝してもしきれない。
またお世話になります。
ガムみたいなあれは約一分で固まる
みなさんも経験があると思うが、歯の型をとるのはミント味のガムみたいなやつだ。これはたった1分で固まる。
はい軽く噛んでー。
清涼感を味わえる一分間。
上下の型をとった。この型は時間が経つと水分が完全に抜けてぱさぱさになってしまうそうだ。
そのため、チョコ作りもここでやらせてもらう事になる。
持ち帰って量産できるかと思ったがダメだった。
チョコレートを流し込む
一般的にチョコレートといえば茶色だけれど、今日は主にホワイトチョコレート(歯)と苺チョコ(歯茎)を使う。
チョコレートを歯医者で広げるという違和感
よく洗い消毒する。
湯煎したホワイトチョコレートを流し込んでいく。歯医者でよく見る細いスプーンみたいなこの道具が、細かいくぼみに使いやすい。
前歯のうすいところにうまく流し込めなくて苦労していたら、台のかたちのバイブレーターを出してくれた。歯医者にはお菓子作りに役立つツールが意外にあるのだ。チョコに限らず、パウダーをふるいにかける時も使えそう。
バイブレーター。細かく振動をかけてまんべんなく行き渡らせる。
歯部分を埋めた。手前の歯が親知らず。
歯を抜きたくなった
ホワイトチョコの部分を埋めてから冷蔵庫で少し固めて、次は歯茎の部分に苺チョコを入れていく。
黙々と作業をしていると、不意に「親知らず、抜いたら?」と忠告を受けて我に返る。これはチョコのことではなく本物の歯の事ですよね。
たしかに親知らずは数年に一度痛くなるので抜きたいけど、自分の歯であることにはかわりないし、なかなか決心がつかずにいた。
でもこうして自分の歯型にチョコを流し込んでみると親知らずが思っていた以上にじゃまな歯だとわかる。チョコを作る事により、見えなかった自分の本当の姿までもが見えてきた。
お菓子作りをしながら抜歯をすすめられる。
冷蔵庫で冷やした。さて、これをガバっと引きはがすのだけれど、チョコは柔らかいのでうまくいくかドキドキする。
型から外す時がきた
当たり前だが本来はもっと固い樹脂を流し込む。チョコではない。
歯の先端は細いので、ポキッと折れてしまったりしないだろうか。なんとなく歯が欠けるのは縁起が悪い。
ここにいる先生二人も、型からチョコレートをはがすのは初体験だ。かといって私がやるのはもっと危険なので、先生にお願いしてはがしてもらおう。
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