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フェティッシュの火曜日
 
巨大地下空間で大谷石ぜいたく三昧

採石場出るとこの風景。もう奥がおかしなことになっている。

奇岩ラブ

奇岩ラブ、と言われても困るだろうが、ここ一、二年奇岩が好きでしかたがない。奇岩の何がいいってあのどうしようもなさがいいのだ。

例えばせっかく観光に来たのに奇岩しか見るとこがなかった時。私たちは奇っ怪な岩の前で立ち尽くしてこう思うだろう。

「…変な岩。」

これだけしか味わわせてくれないそのストイックさが愛くるしい。そして大谷には石だけでなくて奇岩もあるのだ!ああ贅沢!欲しがっちゃうのか、おれ!?まだ勝ってないのに欲しがっちゃうよ、おれ!


大谷石の採掘のために穴を開けて…この岩の右下、ガボッと落ちてないか?

 

バス停まで行く道もおかしなことになっている

落盤がぜいたく

岩がガボッと落ちていたからなんだと思われるかもしれない。「あ、落ちてる。」ただそう思うだけのことなのかもしれない。

しかし、その落ちてるものはハンカチなんかじゃなくて岩なのだ。しかも外壁や石蔵なんかに使われるあの大谷石なのだ。

ああ、贅沢だな〜。

風景を見てもらうとわかるようにこの辺一体が奇岩地帯なのだ。採石場の周りはやっぱり奇岩だらけ、ってこんないい話はないですよ。ブラジルの子供はみんなサッカーやってるからロナウジーニョが出てきた、みたいな話ですよ!


これも微妙に日本の風景じゃない
そもそもバス停降りてこれだったのだ

こんな崖々しい崖も。すんでのところでジェリーによけられたトムが空中を自転車風にこぐ、そんでバヒューンって落ちる、みたいな崖!

景観公園では手前に奇岩、奥にも奇岩…先生、もうぼくがまんでけへんからここで弁当食べさせてください!という風景

 

「奇岩→こっち」みたいな案内にしたがっていくと…あった!

奇岩へのいざない

さあ、どうだろう。心の弁当をいくつ広げたろうか。

比ゆもいよいよいきすぎたので解説するが、変な岩を前にして「さあここらで弁当にでもしようか」という気持ちになっただろうか?

そりゃたしかにこの岩たちは変であり、言ってみればダメだ。ダメな岩だ。まだ分かってない人のために本当に重要なことを言おう。

今ここにあるダメな岩はあなたが愛さなければこのままダメな岩で終わってしまうのだ!

おわかりになられただろうか。それはよかった、だが、私は自分が何を言ってるのかわからなくなってきた。


固定されてる、鯖くさらかし系だ!(当サイト過去の記事→『鯖くさらかし岩の秘密』


敷地内に奇岩のある店!ここを超える石材店はもうない、最強の石材店だろう

 

あっさりと最強を更新するのもまた石の街・大谷

自分を今解放しているな、という自覚がある

たのしい読み物サイトなのに、こんなに変な岩ばっかり見せていいんだろうか。PTAでロンドンハーツとともに問題になったりしないだろうか。

「ニフティさんのポータルサイトで宅のぼっちゃまが奇岩好きになってしまったのですが…」

お母様、申し訳ない!でもわかってください!この変な岩を前にしたときの「これどうしたらええんやろか…」という思いをちょっとずつ集めれば、ものすごいぼんやりした玉のような物ができるにちがいないんです!

で、それを東大に投げ込むと一時的に偏差値が3くらいに下がりますからそれで坊ちゃんは東大に受かってください!


石のぜいたく、大谷

巨大地下空間と奇岩、ここまでは見た目に楽しめる石の街・大谷だったがここからはより深く。

えっ?こんなとこまで大谷石!という概念上の工夫でもって楽しんでいこうという試みだ。


公園のオブジェはやっぱり大谷石。加工しやすいらしいです。
採石場のトイレの案内も大谷石。ベンチも大谷石。贅沢。

売店で売られているのは石だらけ。陳列台が大谷石という贅沢。
地蔵も大谷石という贅沢。ありがたみ三割増し。

 

家も店も石だらけ、大谷

とにかくどこもかしこも石だらけの大谷だが、国道沿いには石材店がびっしり。関係者のお家なのか、普通の家にまで石材がある。


家の小さな塀でもやっぱり大谷石
奥に奇岩、手前に石材、という贅沢

家も石まみれになるという贅沢
国道沿いによくわからない石の何かがあるという贅沢

なんだろう、石の街・大谷

「さてここでクエスチョンです」巨大地下空間ではインディーズ・クイズ不思議発見が乱発されていた

石の街、だから何だろう

採石場が大きいよ、と聞いて行ってみたのだが、ここまで石のぜいたく三昧ができるとは思っていなかった。

いや、だから何なのだろう。

今日は全編通してだから何なんだ、という思いがずっとつきまとっている。しかしこれが石のよさなんだとも思う。だから何なのだ、おまえは石だろう、石だから何なのだ。g

石を前にして、さあ私はどうしたらいいんだろう、というあの瞬間がすばらしいのだ。そして私たちはどうすることもできない。だってこれ石だもの。

 


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