外出先にちょっとすわって甘い物が食べたくなるときってあるだろう。今まで僕はそういう時、喫茶店とかファミレスに行っていた。
でも、甘いものを出してくるのはそういうところばっかりじゃない。今時の回転寿司屋だって結構甘い物を出している。
今回は4店舗まわって、回転寿司デザートの現況を調査してきました。
(斎藤 充博)
カッパ寿司はカフェ使いできるような気がする
まずは業界最大手の「かっぱ寿司」から。 小さい頃、「かっぱ寿司」はカッパ巻きの専門店だと思っていた。あんなものだけで、よくやっていけるな、と妄想のビジネスモデルに子どもながら感心した思いでがある。
念のために書いておくと、かっぱ寿司はいろんなお寿司があるし、とくにカッパ巻きに注力している様子もない。実際店舗に行ってみたら、「まぐろ祭り」なるフェアを行っていた。
コンベンアを無表情にまわっているマグロには目も向けず、デザート類を注文する。
タッチパネルを見て驚いた。レアストロベリーチーズケーキ、ティラミス、プリン、チョコケーキ…ラインナップはかなり豊富だ。しかも105円〜210円と、かなり安い。
バリエーションと値段の点では、ちょっとしたカフェに勝るとも劣らないだろう。お茶も飲み放題だ(かっぱ寿司は玄米茶でうまかった)。
それではいくつか食べてみましょう。
3個食べてみたが、どれも予想以上にうまい。そして、これだけ食べても367円しかかからないのだ。かっぱ寿司は、このくらいの値段でケーキをこんなにたくさん食べられるということをもっと宣伝しても良いと思う。
しかも、おいしいお茶も飲み放題だ(さっきも書いたけれど)。かっぱ寿司をカフェの代わりに使うの、ありなんじゃないのか。
くら寿司でマグロがデザートになる
次は「無添加」で有名なくら寿司だ。行ってみたら、店構えが本当に「蔵」になっていて、いちいちおどろく。
くら寿司とかっぱ寿司が増えるたびに日本が江戸時代に戻ってゆくのだ。まわるレーンはタイムマシン。そんな妄想がぼんやりわいて、消えていった。
「デザート」縛りで食事をしようと思っていたのだが、ついついネギマグロ軍艦に手を出してしまう。 醤油の香り、魚の味…チーズケーキとチョコバナナプリンで、すっかり甘くなっていた口の中が一気に爽やかになった。お魚、うまい。
…ちょっとまて。しかしこれは、食後に寿司で口直しをしたわけで、それは逆に寿司をデザートにしたということじゃないのか。企画の根本概念がひっくり返った瞬間だ。