三軒目は佃權(つくごん)
三軒目にやってきたのは、新大橋通り沿いにある佃權。一見佃煮屋っぽい名前だが、もちろんかまぼこやおでんの具を扱う練り物屋さんである。
ここも店内で揚げた練り物を多数揃えており、揚げたてが常に補充されている。試食も当然揚げたて。人通りの多い場所なので、ついついつまんで、ついつい買ってしまう人が多いようだ。
怒涛のオリジナル練り物
この店の特徴は、なんといってもそのオリジナリティ。
築地の練り物屋は全体的に自由度が高いのだが、ここは練り物界の舞の海(うそです)、あるいは蒲鉾のヌーヴェル・キュイジーヌ(うそです)とも呼ばれる店だけあって、百四十余年の歴史と伝統をベースとしながらも、その発想は独創性にあふれている。
ここまではまだわかる。
問題はここからだ。
別に私はこの店の人間じゃないのだが、人に教えて「どうだ!」とえばりたくなるラインナップ。ここに通って全種類コンプリートしたくなる素晴らしい練り物屋だ。