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土曜ワイド工場
 
過酷な状況下で食べたくなるパン調べ


今年もこの季節がやってまいりました。

昨年に引き続き今年もF1のコースをママチャリで7時間走るレースに参加しました。

たくさんの参加者と共に極寒の地で熱いレースを展開したわけなんですが、その結果もさることながら、人は体力的に過酷な状況に立つと、しょっぱいパンは食べたくなくなるということもわかりました。

どういうことなのか、詳しく説明させて下さい。

安藤昌教



ママチャリで7時間走り続けるレースです

昨年に引き続き、今年も富士スピードウェイで開催されるママチャリレースに参加させてもらった。

レースは5人から10人のチームでF1のコースを7時間走り続けてその周回数を競うというもの。この過酷なレースに参加するため、今年も1000台を越えるママチャリが富士山の麓へ集結した。


夜中から集まってパドックで夜明けを迎えます。

レースの詳細については去年のレポートを参考にしていただきたい(参考:F1のコースを7時間走る)。去年のレースと異なるのは、天気が良くて路面がほとんど凍っていなかったという点。そのおかげでスタート前のいわゆる「解凍待ち」がなく、予定通りの午前8時に1300台のママチャリで一斉にレースを開始することができた。


8時きっかりにスタート。

路面の状態が良いためか、今年のレースは去年よりもみな「つっこんで」いた気がする。まあつっこむといってもママチャリなので速度自体はしれているわけだがそこはF1コース、直線を全速でつっこむと最初のコーナーでこけて戻ってこられなくなることもあるので油断はできない。


連続写真を撮っていたんですが、ほとんどこんな表情だった。

一周約4.6キロのコースを一人二周ずつ漕ぐ。

数字でみるとたいしたことないように見えるが、乗っている方からするとなかなかエキサイティングな9キロだ。二周目の最終コーナーを立ち上がり、ホームストレートに入るとき、だいたい感動して泣く。


最終コーナーを回ったあたり。もうこのあたりから感極まってくる。

しかし今年のレポートはここからなのだ。

好天に恵まれたとはいえ、富士の麓に位置するスピードウェイの冬はかなり寒い。気圧も低い。レーサーたちはその中を全力疾走してくるわけで、これはやはりかなり過酷なのだ。

ではこの過酷な状況を何かの指標として生かせないだろうか。


走り終えた直後の表情。生笑いは凍えて口がゆるんでいるため。

過酷な状況で食べたくなるパンを探します

例えば人は過酷な状況を乗り切った後、どのランチパックを食べたくなるのだろうか(ランチパックというのはこのうまいパンのこと)。人類共通の命題として、僕がその答えに挑みたいと思う。

決してその場で考えた企画ではない。その証拠に他のチームメンバー達はパドックで温かいお汁粉とか食べているのだ。準備してこなかったら絶対そっち行ってる。


その頃他のチーム員はうまそうなもの食ってる、の図。

エントリーナンバー1番、カスタードクリーム

(僕が)つべこべいいださないうちに始めたい。


最近デイリーで取り上げられることが多いランチパック。宣伝ではなく自腹で買っています。

実験方法は簡単。コースを二周したあとに持ってきたランチパックを全部食べてみてどれが一番うまかったかを決めるのだ。


どれから食べようか。

場所は暖房の効いた休憩室。ここでの写真が全て薄ぼんやりと明るめに写っているのは、カメラのレンズが結露していたから。室温と外気温との差が大きい証拠。


外ではみんな温かそうなもの食べてる。

買ってきたランチパックは記事に載せるため、食べる前に一通り写真を撮るのだが、手が震えてなかなかシャッターを押せなかった。


手ぶれ補正全開。

撮り終えたところでダウン。

というわけで最初の2周を走ってから食べたらうまかったランチパック情報です。

・手が震えて物が食べられないです
・ランチパックの袋が気圧の低下でパンパンに膨らんでいた
・ラーメン食べたい

まったく関係ないことが震える文字でメモに書かれていた。どうしたらいいんだろうか。

そうこうしているうちに次の周回が回ってくるので、ランチパックチャレンジはとりあえずその後にまわした。



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