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はっけんの水曜日
 
マトリョーシカ餃子を食べたい

普通サイズの餃子と比べるとこんな大きさ。大食いチャレンジのメニューみたい。材料費的には300円分くらいかな。

この餃子を焼こうという訳なのだが、なんと言っても、どれくらいの時間焼けばいいのか皆目見当が付かない。こんな大きさの餃子焼いたことないし、中は皮と餡の多層構造。本当に火が通るのかすら怪しい。

とはいえ、焼かないことには始まらないのでフライパンに投入。重い。


チョウチンアンコウの雄と雌みたいな大きさの違い。

餃子はまず表面を焼いて、そこにお湯を注ぐ。茹でるようにして火を通していくわけだ。この工程が一番大事で、ここでしっかり皮に火が通ってない食感が悪くなる。

でも、この餃子、中の皮までちゃんと火が通るんだろうか。何分で?サッパリ判らない。


普通サイズの餃子も作ったので一緒に焼いてみた。

30分後、普通サイズの餃子はすっかりとろけ状態。茹ですぎて皮が煮崩れてしまった様だ。

普通サイズの餃子はここでフライパンからリタイア。マトギョーの方は更にお湯を加え、何回かひっくり返しながら更に30分茹でたり焼いたりした。

そうして出来たのがこれだ。


どーんとこんな大きさ。表面上はこんがり美味しそうに焼けました。

携帯と比べてみた。うん、やっぱり結構でかい。右のゴミみたいのは普通サイズの餃子。皮が破けたのは茹ですぎのせい。

1/3くらいの塊。重くて箸を持つ手に力が入る。

食べてみよう

制作時間1時間半くらい。大変にお手軽なマトギョーだが、味はどうだろう。早速切って食べてみよう。

マトリョーシカの名の通り一層一層はがして食べようかとも思ったのだけど、断面を見たかったので切ってみた。

焦げ目がない部分は柔らかくて包丁がスッと入った。切ったら中から大量の肉汁が!という映像を想像していたのだけど、どうやらそういった汁は皮が吸ってしまったらしい。なるほど、内部ではお湯の代わりに肉汁が皮を茹でる役割を担ったわけだ。

味わってみる。


切ると内部は、当然のことながら層状になってます。火は通ってる感じ。

タレにつけて食べる。ラー油は李錦記のラー油を使用。辛い。
縦に切ると地層の様で面白い。ビエネッタみたい。

苦労には見合わない味だけど、食べられるものが出来てよかった。

味としては、餃子。ミルフィーユの様であり、ロールキャベツの様でもあり、ラザニアの様でもあり、でも餃子という訳のわからない餃子だった。

皮の合わせ目が餃子の片方に集中してしまったため、その部分だけやや火の通りが悪かったように思う。合わせ目は角度を変えながら、マトギョー内部にまんべんなく分布するように作った方が良いだろう。またこんな役に立たないノウハウばかり溜まっていく。

大成功とは言い難いが、中成功くらいの結果にはなったと思う。前回(スパイスのお香)の失敗と比べたら大分良い結果だろう。

という事で、個人的に今年最初の記事でした。2010年もよろしくお願いします。


余った材料で普通の餃子を作りました。やっぱ美味いね、普通の餃子。

なんにしても餃子は美味い

マトギョーを狙う黒い影。猫がニラとか食べたらいけませーん!

今回の記事で判ったのは、餃子を作るのは簡単で安くて美味しくて最高だ、という事だ。餃子はやはり良いものだ。

そういえば、以前住んでた街に美味しい餃子屋さんがあった。餃子専門店で、色んな種類の餃子があった。でも場所が悪くて全く流行ってなくて、「いつ死のうか考えてる」と店主が漏らしていた。座敷席のテーブルの上には小分けされた小麦粉が売り物として並んでいた。

引っ越してから行ってないんだけどあの店、どうなったかなぁ。餃子を食べながらなんとなく思い出したので書いてみた。


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