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ひらめきの月曜日
 
走るサラリーマンはかっこいい


今年はかっこいい記事しか書きません

街中をさっそうと走る男はかっこいいと、かねてから思っていた。とくにスーツを着たサラリーマンが走る姿がかっこいい。

街中を走るサラリーマンは「商談の時間に遅れそう」など、何らかの緊迫した事情を抱えていることが多い。
人々が歩調を合わせる落ち着いた街の中で、ひとり緊迫感を漂わせるサラリーマン。そんな姿がかっこよさをにじませるのかもしれない。

ならば自分も一介のサラリーマンとして、そんなかっこよさに挑まずにはいられません。

(text by 榎並 紀行



「かっこいい」といえばこの人

かっこよさをより引き出すため、今回は腕の立つカメラマンに撮影をお願いした。デイリーポータルZの人気企画「かっこいいホームページ」を運営する安藤さんである。

ローアングルの魔術師・安藤さん
「かっこいいホームページ」より

昨年末に発表された「かっこいいホームページ」には、自分もモデルとして参加したのだが、その時もやはりかっこよく写していただいた。身近に信頼できるカメラマンがいるのはとても心強い。

そんな僕にとっての篠山紀信である安藤さんとやってきたのは、高層ビルが立ち並ぶ西新宿のビジネス街だ。

ビジネスの最前線、西新宿
法事以来のスーツを身にまといビジネスマンに変身

緊迫感が足りない

というわけで、高層ビルが立ち並ぶ西新宿の街を走ってみた。ビジネスの現場はスピードが勝負なのだ。

急げ、急げ〜

会社に

遅れるぞ〜

なぜだろう。会社に遅刻しそうだから走っているダメな社員にみえてしまう。ビジネスシーンの緊迫感を狙ったつもりが、コミカルになってしまうのはモデルの体型がコント寄りだからか。

アングルの妙で何とかならないか

モデル自身にかっこよさが足りないことを嘆くより、ロケーションやアングルを工夫することで、かっこいい方向に寄せていきたい。

ローアングルでせまってみた

被写体の迫力を倍増させるローアングル。困ったときのローアングルという言葉があるように写真にダイナミズムを加えるひとつの手法だ。

アングルを変えてみるのはいい手かもしれない。ほかのアングルも試してみよう。

今度は上からのアングルに

躍動感を意識しました

階段を駆け上ると躍動感が出てきた。かっこいいかは別として、サラリーマンの情熱みたいなものがなんとなく感じられる一枚だと思う。

少し方向性が見えてきた。

走るというより飛んでますが

より躍動感とアングルを意識した一枚だ。かなりかっこいいと思う。撮影者の安藤さんも「リクルートのCMみたいでかっこいいですよ」と言ってくれた。

この写真には逆光で誰だかよく分からないという問題点があるのだが、カメラマンの狙いも案外そこにあったのかもしれない。その疑惑は次の写真で確信に変わった。

顔が切れている

安藤さんには「僕をかっこよく撮影してください」とお願いしている。そのオファーに最大限応えた結果「顔を隠す」という判断に至ったのかもしれない。


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