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フェティッシュの火曜日
 
ドクロマークは解剖学的にどのくらい正しいのか?

解釈に揺れるニット系ドクロ


 

(1)この鼻の穴全体が「梨状口」
(2)穴の真ん中の仕切りが「鼻中隔」」

斎藤「これは梨状口(鼻の穴)が問題です。本来は一つのはずなのに、二つに分かれちゃっている。」
廣瀬「…いや、これは鼻中隔を表現しているのかもしれませんよ。だとしたら点数高いです」

この時は先生の指摘になるほど!と思った。確かに梨状口の中には「鼻中隔」という縦の隔たりがあり、梨状口を左右二つに分けるのだ。

このドクロ、全体的にはけっこう形が良い。得点は、鼻の穴の形の解釈に委ねられそうだ。

画面のドクロをじっと見つめる僕たち

廣瀬「ちゃんと作者が鼻中隔を尊重しているなら50点、そうじゃなかったら35点かな。これは難しい」

ちょっとした沈黙の後に、先生がこんなこと呟いた。
しかし、作者が単にこれを「二つの穴」として描いているのか、それとも「一つの穴を敢えて二つに分けている」のか。決め手はついに見つからなかった。それにしてもこんなドクロの模様でここまで悩むことになるとは、思わなかった。

結局、さっき見た「目がハートになっているやつよりはだいぶマシ」という観点から点数をつけることとなった。他と比較するのは自分の中で明確な基準が作れなかった証左であり、ちょっと悔しい。

廣瀬「これは問題作ですね。」
先生は笑ってそんなことを言ったが、僕にはわかる。あなたもきっと悔しいはずだ。


講評…下顎骨はないが、フォルムは悪くない。梨状口が悩ましい
斎藤…45点 廣瀬…40点

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