第8話
当日できたスライム
実はこのスライム、当日にできたもの。前日、準備をしている藤原くんから「スライムって緑色しか売ってない」との報告が。合成用の背景紙と同じ色だとまずいので、今回の小道具は緑色NGだったのだ。
しかしなんとかなるもんで、当日古賀さんに材料を買ってきてもらってサササッと作ってた藤原。おお、スライム作りのプロ。この現場、変な人材ばっかりいるなー。
いい風景の中、ビニル袋かぶった男ふたり
11月はロケ地探しもしていた。ここは石川くんが検索して見つけてくれた浜松の中田島砂丘というでかい砂丘で、惑星にはぴったりだった。
やはり惑星シーンは何か要るだろう、と、でも山や木が見えたら地球っぽいからでかい砂漠ないかなあ、と色々探して見つけたのがここ。素晴らしい景色。ただ残念な二人。
制作日誌・その8
朝6時、浜松
異常に寒かった朝の浜松。斉藤さん恐縮してたら気まずいなあ、と心配してたが実際に会ってみるとケロっとしていた。
それはそれで何だかイラッとするのが自分の器の小ささを示している。いや、でも考えてみれば大荷物を持たせたこちらが悪い。
撮影監督の人のブログを読んでたら「撮影が三日あったら1回は大きなトラブルが起こる」と書いてあった。それを知ってたからといってどうすることもできない歯がゆさ。
とりあえずみんなでビニール袋を買いに行った。かぶせてみた時、あの頭を作ってくれた乙幡さんの顔が思い浮かんだ。