第7話
無量大数の世代
「無量大数」って小学生用語だよなー、と僕と石川くんはおもしろがっていたものの、住さんも地主くんも知らないという。
あれ?なんで?教科書の後ろの方に載ってた一番でかい数字でそういうのあるでしょ?という話をしても通じない。しまった、これ世代(地方かも)があるんだ。
しかし、教科書には載ってなかったが、という乙幡さんがなぜか那由他とか不可思議とか色々知ってて現場は笑いが絶えなかった。こりゃ楽しい撮影でしたよ。
原始人になって帰っていく安藤さん
たしかこの日の安藤さんはさっと現れて、原始人の格好になって、さっと撮って帰っていった。かっこいい。
その姿を見て、ああ、原始人のプロっていうのがいるんだな、って思ったのだけども、業務時間内でやってるんだろうからそれはあながち間違いでもないんだろう。
制作日誌・その7
大事件勃発
家の撮影も二日が終わり、撮影終わりで石川&斎藤は浜松へと向かう。惑星のロケを浜松の砂丘でするのだ。荷物多いなー、と住さんが指さして笑っていた。
予算の都合上、僕は夜行バスだったので一旦帰宅したが、バス乗り場に向かう途中石川くんから電話が。第一声が「大変なことが起こった」だった。
「斎藤さんが、宇宙服の頭を紛失した。今、駅から何から調べてもらってるんだけど、どこでなくしたのかもわからないんだって。」
凍りついた。