第6話
発表します、火の鳥役…宮城剛!
SFやんない?と林さんに言われて思い浮かべたのは火の鳥の未来編や宇宙編だった。それくらいのSF音痴なので内容はまあ勘弁してもらって、火の鳥は早々に配役が決定した。
そしてこの後から「火の鳥役・宮城剛」という情報はこのSFにおいて唯一のかん口令が敷かれる。理由は簡単だ、出落ちだからだ!
なんでもできるな乙幡さん
出会い系サイトを利用してる女性社長、うわー、現実味ねー、という役をお願いしたのは乙幡さん。どうなることかと思ったら、はじめの指先一本のショットでこれはすごいわ!と唸った。
チャイムを押す動作がゆっくりなのだ。聞けば「社長さんだから」とそういう風にしてくれたらしいのだが、指で表現するとか、いやそもそも役を演技で表現するという発想がわれわれにはなかった(それも考えてみればすごい話だが)!恐るべし乙幡さんの芸達者っぷり!
制作日誌・その6
いよいよ撮影開始!クロマキー撮影から
12月14日に撮影が開始。初日はニフティで合成用の映像撮影なので、火の鳥の宮城さんと宇宙服の石川くんの準備で大忙し。
火の鳥の衣装制作は藤原、メイクはべつやくさん、とかなり手間がかかっている。また合成用の撮影なんてはじめてだったので、ライトや背景紙などのセッティングにも苦労した。
何より撮影初日のこの日に間に合わせるために、衣装も設営も頑張ってきたのだ。あの焦燥感はすべてこの火の鳥のためにあった…という状況で満を持して宮城さん登場。
そして宮城さんは颯爽とグリーンの前に立ち、アイドル撮影会を開始させた。