第2話
みんな忙しい
これも最終日に撮った。家と出演者のスケジュールをあわせると、6時間×3日が家での撮影期間で、最終日はもう撮りまくった(カメラのファイルを見たらこの日150ショットくらいあってびっくりした)。
この日の林さんは朝から来て、地主くんが作ってくれたボロボロの衣装を着て「ちゃうちゃう」ってやってさっさと帰ってった。さすが師走。人のスケジュールがむちゃくちゃになる季節だ。
外光が敵
上の写真を見ればわかるように、家の中が暗い。この窓が日当たり抜群なため、逆光で家の中が真っ暗になるんですな。
この部屋には天窓含めて窓がいくつもあって、住むには最高。SFは最低。というのも宇宙ものなので、外光があると「お昼っぽい」雰囲気になってしまうから。
撮影しに家に着いてやることは全部の窓を画用紙やカーテンで覆うこと。最終日にはすごい速さでやってたが、あれむだなスキルだったなあ。
制作日誌・その2
仲間をあつめよう
「楽しよう」がテーマの私たちが次にやったのは仲間集め。CG合成、美術、衣装…大変そうなのはこの辺りか。
幸いCGに関しては専門学校に行ってる小柳くんがいるし、地主くんは美大の映像学科卒というし、藤原は永遠のひまを手にしている。たのもしいなあ。
そしてその思いはもろくも崩れる。地主・藤原・石川の衣装制作打ち合わせでは、全員のスキルと知識のなさを確認しただけで、なんにも決まらなかった。
そこに小柳くんから「12月23日に帰省するので撮影を早めて」の申し出が。待て小柳、クリスマスを実家で過ごして何になるというのだ。