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フェティッシュの火曜日
 
富山回転寿司巡り

二軒目は「廻る寿し あいの風 浪花」

取材二日目、朝からかにえび祭りで甲殻類をむさぼりくい、遅めの昼飯にとやってきたのは、「廻る寿し あいの風 浪花」という回転寿司。

ここは浪花鮨という回っていない方の寿司屋の系列店で、人づての人づてに富山在住の方から薦められたお店なのだ。


店の外観は割と地味で、赤い看板がなければラーメン屋かと間違えそうな店構えである。 ここでは全席レーンに面していた。でもいったのが昼過ぎで寿司が回っていなかったので、注文して握ってもらう。

店内は、昨日の「すし食いねえ!」みたいな最先端の回転寿司とは違って、全体的にアナログな感じ。メニューも写真なんて載っていない。給料日の会社帰りにでも一人でこっそりと寄りたい店である。片道七時間くらいかけて。


シンプルなメニューには見覚えのある黄色いクマがちらほらと。寿司にハチミツつけて食べようか。 もちろん富山湾であがった「本日のお勧め」もあります。

食べた寿司はこちらです

二軒目ということで、前日と重なるネタも多くなるが、気にせず食べたいものを頼んでいきます。


ガンド。フクラギ(イナダ)よりも育ったブリ。関東でいうワラサ。ブリとフクラギの間のような味。そのままだ。 アジ。シコシコとした食感は楽しいが、やっぱり脂がのっていない。季節の問題かな。

イワシ。上から醤油をかけすぎてしまって、醤油の味しかしなかった。オスシ、ムズカシイデスネー。 ヒラメ。これもまだ季節が早すぎたみたい。雪が降るころにまた来たいが、雪は滑るから好きではない。

シマダイ。イシダイの子供、でいいのかな。磯の魚らしく力強そうな筋肉質。これはとても好きな味。 バイ貝。春に来た時、珍味部のほそいさんが煮つけに感動し、「肝だけください」といって店の人を困らせていた。

アナゴ。ほろほろと崩れていく寿司界のスウィーツ。最近はアナゴを刺身で食べさせる店があるみたいですね。 タイ。あまり食べないけれど、たまに食べるとやっぱりうまい。タイは今まで一匹も釣っていません。縁のない魚。

ガメエビ。昨日食べたガスエビに似ているなと思ったら、同じエビみたいです。ねっとり部長と名付けたい味。 ガンドトロ。白身のうまさを語れる大人になりたいが、やっぱりわかりやすい脂のうまさが好きだと実感。

クルマダイ。車だん吉の息子みたいな名前。瑞々しく上品な甘み。画像検索してびっくりしたが、マトウダイのことらしい。 カワハギ。俺にとってのフェイバリットフード。冬季五輪が肝リンピックだったなら、これは金メダルの大本命。

この店でもいろいろなネタを楽しませてもらったが、カワハギの肝とかブリのトロとかの、わかりやすい脂のうまさがやっぱり好きなんだと、富山まできて再確認。

といっても白身のうまさは別の話。味の違いが間違い探しみたいで、その差に気づくことがだんだん楽しくなってきた。寿司、楽しい。


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