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ロマンの木曜日
 
揚げたてのポテトチップスは凄く美味しい

流れるジャガイモを見ているだけで楽しい

さっきのジャガイモが次はどうなるのか、どんな機械が現れるのか、わくわくしながら先へ進む。


工場感高まる。
ジャガイモのじゅうたん。

ジャガイモの壁を崩して、ラインに乗せる。流れるジャガイモ、うなる機械音。そして見るたび変わるジャガイモの姿。あぁ工場!

皮を剥かれ、見慣れた感じのジャガイモすらもまるで見知らぬ物のよう。それは量か、人の服装か、はたまた工場という環境ゆえか。

 

ジャガイモのスライスが重要ポイント


スッパスパ切れる。


人の手で大きさを揃えたら次は機械で薄く切る。

工場長「スライスするときに、どれだけ均一の厚さに、断面をなめらかに出来るかが重要です」

文面では伝えられないが、これを語る工場長の言葉に力がこもっている。えっ、ここ?ここポイント?


驚くほどみずみずしい


工場長「厚さが均一になるようミリ単位で調整しますし断面を綺麗に切るために刃は一時間に一度取り替えます」

僕「そんなにスライスが重要なんですか」

工場長「そうですね。スライスさえ上手く出来て高温で揚げられればご家庭でも同じ物が出来ますよ。そうなったら商売あがったりですけどね」

そういって笑う工場長から自信が見える。それほどまでにこのスライスは大変であり、誇るべき事なのだ。


どこも同じ厚さ。

 

洗って揚げたらもうポテチ

工場長「切ったら、チップスを水とお湯で洗います。洗う時間でも味が変わる為、使っているジャガイモの種類などによって担当者がその都度、時間を調整します」

どれだけ機械化が進んでもそれを使うのは人。細かいところまで、細かい所こそこだわりが伝わってくる。


水洗いからお湯洗いへと移行中


そしてついにジャガイモを揚げる。ジャガイモからポテトチップスに変わる瞬間だ。

工場長「次は揚げます」

説明それだけ!?力の入り具合が結構違う。

工場長「あ、揚げる時間や温度も調整します」

他の説明よりもあっさりしている。

素人の僕にも言えないような重大な秘密が隠されているようだ。

と、言うことで揚がりました。写真がないのは大人の事情。

 

ポテトチップスさん、あんた、輝いてるよ


出来たー!


そして出てくる、まさに揚げたてポテトチップス!さっきまで白いジャガイモだったのが、黄金色の ポテトチッスに。一枚一枚が油をまとって、光って見える。

あぁ食べたい。今すぐ食べたい。けれどまずは後回し(話の流れ的に)。

 

魔性の粉


粉と混ぜる。右の赤いのが「カラムーチョ」の素。
味が売るほどあった。売ってませんが。

その宝石のようなポテト達に味をつける。そこで見たのが、山のような「味」だ。「カラムーチョ」の味、「すっぱムーチョ」の味、他にも魅力的な味のモトが山積みにされている。

ご飯にかければカラムーチョご飯、パンにかければカラムーチョパンだ。欲しい。粉だけ欲しい。凄く魅力的な調味料。それを揚げたてのポテトにまとわせれば。


揚げたてカラムーチョ完成!!


いつもの見慣れた「カラムーチョ」が完成。知っている。そのおいしさは知っている。けれどこれは揚げたてだ。僕の知らない美味しさを秘めた「カラムーチョ」。もう食べたくて仕方が無い。

だけどまだ今は、食べられない。もうちょっと、後350文字くらいで食べるのであと少しだけ読み進めて下さい。

 

はい、出来あがり


こんな風にロールになってるとは思わんかった。
包装されても温かい。

揚げたてのまま流れて袋詰め。なんと、袋詰めされた時点でもまだ温かい。もうバーコードが付いて、レジを通せば値段が出る状態になのに温かい。見慣れた状態に詰まる非日常。


箱詰めする機械が凄く面白かった。 
この壁なら是非食べたいと思える。

そして箱詰めされて僕らの手元に届けられる。これで一連の製造過程は終了。お待たせしました、ついに、揚げたてのポテトチップスを食べるぞ!


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