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フェティッシュの火曜日
 
新湊カニかに海鮮白えびまつりにいってきた

いろいろ食べました

思いがけない遊覧船の旅から戻り、まだまだお腹が空いているので、買い食い続行。そういえば「新湊カニかに海鮮白えびまつり」なのに、白エビを食べるの忘れてた。

祭りの名前に「カニ」が二回に対して「エビ」が一回なだけあって、扱いとしてはやっぱりカニのほうがメインっぽい。味としてはベニズワイガニも白エビも、甲殻、いや甲乙つけがたいおいしさなのだが、白エビだとちょっと祭りっぽくないですかね。こうなると去年の白エビまつりの様子がちょっと気になってくる。


これは祭りと直接関係ないけど、ゲンゲ汁。富山にきたらゲンゲはぜひ食べてほしい。飲み物でいったらドロリッチみたいな魚。
カニ弁当。これは電車の中で食べたらおいしいだろうなという味だった。

ようやく白エビ登場。から揚げがサクッと軽くてうまい。やめられないとまらない富山でしか食べられない。
道の駅カモンパーク新湊の名物で、一度食べてみたかった白エビバーガー。かき揚げとタルタルソースがよく合う。包み紙の絵がかわいい。

ところで白エビは地元でシロエビと呼ばれているけれど、正式名称だとシラエビ。ややこしい。

どの料理も富山にきてよかったと思わせる料理なのだが、一番おいしかったものを最後に紹介します。

 

甘エビが最高だった

この祭りで個人的に一番うまかったのは、ベニズワイガニでも白エビでもなく、直売所で売っていた甘エビ(ホッコクアカエビ)だった。

醤油がついてなくて一度は食べるのを諦めていた甘エビだったが、さっきチケットをくれた赤い帽子のおばちゃんが、事情を知ってどっからか醤油を持ってきてくれたのだ。ほら、子供は日本の宝だから。


富山産の新鮮甘エビ、これが食べたかったのだ。
おばちゃんからもらった醤油。これがあるから甘エビが食べられる。

甘エビを袋から取り出す。さっきのカニの小ささをとり返すだけのボリューム感にあふれたいい甘エビだ。もちろん冷凍ではなく生の採れたてエビである。

甲羅越しに見える、青く透けた味噌がその確かな鮮度を固く約束している。


一度は諦めた甘エビなので、手にすることができて本当にうれしい。

丁寧に尻尾の殻を剥く。

この身の弾力、これは絶対にうまい。醤油をくれたおばちゃん、本当にありがとう ヽ(^▽^)丿。


このプルプル感。もう来年からは、「新湊カニかに海鮮白えび甘えびまつり」に改名していただきたい。

普通はこの状態で醤油をつけて食べるところだが、この透けて見える味噌を食べない手はないだろう。

青色発光ダイオードでも仕込んであるのかと思えるほどに青く輝くこの味噌にたどり着くべく、兜をそっと脱がす。本当に新鮮な甘エビは、頭の殻を剥いても崩れたりはしないということを知った。

富山の宝石の名は、白エビよりもこの甘エビにこそふさわしいのかもしれない。


殻を剥いてもこのハリとツヤ。ここまで新鮮な甘エビは人生初。

手に持ったまま、いただいた醤油を一垂らしして、尻尾の方から口に入れ、吸い取るようにして一口で食べきる。手に残ったのは、足と頭の殻が少しだけ。口の中は甘エビでいっぱい。

ちょっとでも古い甘エビだと味噌が美味しくないのだが、この甘エビに関しては臭みなど一切なし。味噌の味が甘いその身の延長線上に存在する。

さっきこの甘エビを買ったときに、売り場のおっちゃんが「みんな卵をありがたがるけど、卵のない甘エビの方が身はうまいんだよ!」と強く言っていたけれど、その発言は絶対に正しいと思った。


せっかくなのでもう一匹載せてみる。

うまかった。

もっと食べようと思ったが、もう売り切れていた。

富山、すごい

カニかに白えびまつりのレポートのはずが、途中から甘エビの感想文になってしまった。それにしても甘エビはうまかった。やっぱり現地にいってみないと味わえない味が、まだまだ富山にはありそうだ。

もうズワイガニも解禁になった頃なので、またすぐにでも富山にいきたい。でも石川でもいい。福井でもいい。いっそ青森でも高知でもいい。わりとどこでもいい。旅はいい。

ステージで丸太切りコンテストをやっていたので出てみました。全力を出して六人中五位。

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