ついに完成

油を高温に熱して冷凍ポテトを一気に投入した。細かな氷を油が弾き、はねまくる。ジュワーッと、それはそれは派手な音がする。

３分ちょいで、色がこんがりと付いた。ああ、油を掻き混ぜる箸に当たるポテトの感触が、明らかに今までとは違うよ。固いよ。

パッと見「芋けんぴ」っぽくもあるが、あくまでフライドポテトである。ついうっかりにでも間違えられたら、泣きたくなるような工程を経たポテトだ。

…再現できてしまったような気がする。というか、これはマックのポテト以上だ。あくまで主観で書かせてもらうが、今まで食べたどのフライドポテトよりもおいしいと断言できる。

なんたって、イモの味がものすごく複雑なのだ。コクがある上に深みがある、と言えば伝わるだろうか。

続いて、くし切りのポテトも揚げてみよう。

表面のパリパリ具合と、中のポクポクっぷりのコントラストが見事で、同じような写真を何枚も撮ってしまうくらいに嬉しかった。

さらに特筆すべきは、この手の大ぶりなポテトの場合、イモの味に飽きてケチャップやマスタードが欲しくなることがあるが、その必要が一切ないことだ。

もう塩だけで十分！　むしろ他は邪魔！

ああ、本当においしい。３個分のイモを一気に全部食べたことになるが、まだまだ食べられそうだ。