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ひらめきの月曜日
 
私たちはふしぎな商店街ゲートと暮らしている

先日、小学校5年生までを過ごした土地へ久しぶりに行った。その途中、駅のホームから商店街のゲートが見えた。商店街自体はその先によく見えなかった。ホームから見下ろす格好で見た。

形がちょっとふしぎだったのだ。黄色のボディーに赤の文字。ウネっとした形。ふしぎ。

ふしぎだと思いながら、けれど珍しいとは思わなかった。そういう商店街ゲートはこれまで見たことがあるような気もしたし、同じようなゲートが私の住む町にあっても、きっと違和感はないだろう。

つまりだ。私が「ふしぎだ」と気づいたのは偶然で、私たちは日々気づかないうちにちょっとふしぎな商店街のゲートと一緒に暮らしているのではないか。

ということで、ほうぼうにある商店街のゲートを集めました。やっぱり結構、ふしぎです。

(text by 古賀及子



それは中央林間の商店街ゲート

冒頭に書いたゲートは、江ノ島線の中央林間駅ホームから見えた。



中央林間駅はほかに江ノ島線のほかに田園都市線も通っていて駅の回りに商店街はいくつかあるようだが、これはゲートにあるとおり、西口商店会のもの。

ノスタルジックでありながら、どこか未来的。独特の形をしている。カクカクしているようで、頭のてっぺんから花がさくみたいにぱかっと灯りがついていて……やはり「ふしぎ」という言葉しかみあたらない。


ぱかー

ふしぎだけれど、こういうゲートは珍しくない。どこかで見たことはある。ん? 「どこか」って、どこだろう。

というわけで、近場の町をめぐったり、当サイトの関係者から手持ちの写真を送ってもらったりして商店街のゲートを集めてみたのだ。

同じ物のひとつとしたなさ

40近いゲートが集まった。「同じ物がひとつとしてない」とはよく使うが、集めた商店街のゲートの写真を見て、まさにそう思った。

なんだ、この同じ物のひとつとしたなさは!

と、無理矢理「さ」をつけて名詞化してつぶやきながら、写真を確認していた。


モニュメントみたいなことになってるゲートから エレクトロな昭和まで

うまく分類できないか

さて集めたからには、分類して図鑑化したい。どういう軸でまとめたらこの自由な商店街のゲートがまとまるだろう。

考えた末、以下のようなマトリクスにまとめてみた。



ややむりやりだったが、どちらかというとあたりさわりのないものをコンサバ、対して近未来的だったりモニュメント風だったりチャレンジングな意匠を含んだものをアバンギャルド軸においた。

さらに、シンプルなものをクール、商店街ならではの人の温かみのようなものをホットと分類した。

では、その分類ごとにみていきましょうか、個人的にもっとも見所だと思う「アバクー(アバンギャルドでクール)」の分類域から、ご紹介しましょう! 「アバクー」といいう語呂の悪さはこの際おいといて!


しれっと変な形のゲートたち >
 

 
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