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ひらめきの月曜日
 
ふしぎなかたち商店街ゲート


「メルヘン」という確固たるジャンル

保守的でいかにも商店街のゲートで、かつ商店街の温かみがあふれるゲート。それを集めたのがこのページだ。

上記の抽出条件で自然と集まったゲートはどんなゲートかというと、こういうことになっていた。


元住吉 モトスミ・ブレーメン通り商店街 ブレーメンの音楽隊の、あの動物たちが

そうなのだ。商店街のゲートには「メルヘン」という方向性が、確固たるジャンルとして存在していたのだ。

そういや、人間でも保守でホットな人のジャンルといえばカントリーとか、メルヘンチックなことになっていると思う。

保守的メルヘンとあふれる思いがゲートに反映され、そして夜になったらびかびか光っていた。


洗足池 ファミリーロード こちらは男の子ふたり

こちらも同じタイプのゲート。そして、そうだ、気づいたあなたよありがとう。

時計である。

メルヘン、あと、時計。商店街のゲートに忘れてはならない要素を私に思い出させてくれたこれらのゲートである。

当然ファンシーもひょうきんもある

メルヘンがあるなら、ファンシーもある。あと、商店街の「街」を「村」とするひょうきんさも忘れてはいない。


荏原中延 サンモールえばら 成増 なりますスキップ村(ライター 大山さん提供)

見ていくと、ファンシーやメルヘンにもいろいろな種類があるのだと思わされる。


駒込 しもふり銀座(ライター三土さん提供) 練馬 たぬき小路(ライター小野さん提供)

個性的だ。と、つい“個性的”という言葉を使わざるを得ない状況になっている。

街のうねりと個性

人間だとメルヘンとかファンシーをやるとだいたい同ジャンルの人は同じような服装になるものだけど、商店街ゲートは同じメルヘンをやってもたたずまいはだいぶ違う。

あるにはある共通点も、時計、とか、人形、とか、まあるい照明とか、「そこでつながるのか」という要素だったりする。

そもそもは誰の個性だろう。商店会長だろうか。いや、もっと何か大きな街のうねりがそこにある(適当に書いているふうですが、実際わりと本気でそのうねりを感じています)。


元住吉 モトスミ・オズ通り 戸越銀座 とごしぎんざ商店街

石川台 希望ヶ丘商店街 下北沢 一番街(ライター 榎並さん提供)

右上の写真、ゲート自体はシンプルなのだが、横断幕がホットだ。

「シモキタどうぶつえん」というのは、地域の小学生が動物を描いて街路灯に旗としてぶらさげて展示しているイベントだそう。

そういえば、以前私の近所の商店街でも近所の小学生に動物などのテーマをとくに与えずに自由に書いた絵を旗にして掲揚していた。

武将らしい男性のイラスト(武田信玄、と書いてあったように覚えている)の下に「あなたの好きな武将は?」と書いてある旗がパン店の前ではためいていて、私はそれが一番好きだった。


赤羽 1番街(エアギタリスト 宮城さん提供 ライターじゃないんだよな、と思って正確な肩書きで)

上の写真でもそうだが、フォントは超オーソドックスでも、それをなぎたおして個性を主張してくるのも商店街ゲートの特徴だと思う。

ザ・レトロは次のジャンル

最後のに残ったのは、これが一番世の中では多いのかもしれない。コンサバでクールなタイプだ。

とにかくフツー、というゲートが集まったのだが、はっとするザ・レトロなものもあって、あ、私が求めていたのはこれだったのかもと思わされている。


大原 北町商店会(ライター 玉置さん提供)

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