先日、小学校5年生までを過ごした土地へ久しぶりに行った。その途中、駅のホームから商店街のゲートが見えた。商店街自体はその先によく見えなかった。ホームから見下ろす格好で見た。
形がちょっとふしぎだったのだ。黄色のボディーに赤の文字。ウネっとした形。ふしぎ。
ふしぎだと思いながら、けれど珍しいとは思わなかった。そういう商店街ゲートはこれまで見たことがあるような気もしたし、同じようなゲートが私の住む町にあっても、きっと違和感はないだろう。
つまりだ。私が「ふしぎだ」と気づいたのは偶然で、私たちは日々気づかないうちにちょっとふしぎな商店街のゲートと一緒に暮らしているのではないか。
ということで、ほうぼうにある商店街のゲートを集めました。やっぱり結構、ふしぎです。
(text by 古賀及子) |