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はっけんの水曜日
 
プラカラーで爪を塗る


色を塗る

下地処理が完了したので、次は塗装だ。
いよいよ本作業である。


薄茶色と表示された肌色

とりあえず、爪の色に近い肌色を塗ってみよう。
塗装に使う筆は、いいものを使った方が塗料のノリがいい。
ハケ目が出にくくなるのでここを惜しんではいけない。


細平筆を使用します
丁寧に塗っていきます

テレビで見る限りでは、マニキュアは瓶からそのまま塗っていた。
プラモデルは、塗料を一度小皿にあけて、うすめ液というシンナーで、塗料を塗りやすい粘度までうすめてから塗装する。
ちなみに塗料をあける皿は、専用のものが売られているが、お弁当用のアルミカップが使いやすい。
使ったあとそのまま捨てられて大変便利だ。
これは僕が中学生の時に生み出したライフハックである。


「塗って磨けば金属感」と書いてある
モンザレッドという派手な赤

下地が剥がれる

肌色を小指に塗り、ほかの爪も違う色で塗っていく。
しかしここで少し問題が発生した。
先ほど塗った下地処理剤が剥がれてきたのだ。
爪の先の部分が、なにかにこすれて剥がれてしまった。
もう一度塗り直すと、乾くまで半日かかるので、そのまま進めることにしよう。

淡々と塗ります
グランプリホワイトも

違和感

ひと通り塗って、カラフルな爪になった。
しかし、どうも爪に違和感がある。
「爪に何かが塗ってあるような感じ」だ、そのまんまの感想だが。

塗料が乾燥する際に、気化熱で冷たく感じているのか、それとも塗料の溶剤が爪を侵しているのか。
しかし、そもそもマニキュアを塗ったことがないので、これがプラカラー特有の現象なのか確かめる術がない。
おびえていても仕方がないので作業を進める。

数回重ね塗りしました

金属感は出ず

薬指にはメタリックカラーを塗った。
「塗って磨けば金属感」と書かれていたので、乾燥後磨いてみたのだが、ごく軽くサンドペーパー(2000番)をかけただけで塗膜が剥がれてしまった。
メタリックな爪に期待を寄せていたので、大変残念な結果だ。


無念です

はみ出た塗料を拭き取る

塗ったプラカラーが乾燥するまで、少なくても半日くらいは必要なので(ドライヤーを使いつつ乾かしても)、それを待つ間に、爪からはみ出てしまった部分をうすめ液で拭き取る。

プラモデルショップに、それ用の先がとがった綿棒が売られていた。
これは僕が中学生の頃はなかったと思う。
こういうのも進歩しているのだ。
これは大変便利だった。
ネイル用にもこういうものがあるのかもしれないが、もしないのであれば便利なので使うとよい。
しかし、「人体には使用しないでください」と書かれてあるので、使わない方がよい。




耳掃除に使ったら大変なことになるだろう
でも、爪には便利

クリアを塗る

塗装が乾いたところで、その上から透明な塗料を塗る。
「クリヤー」という塗料を、エアブラシを使って吹き付けることによって、深みのある色が出るのだ。
本塗りにはMr.カラー、クリアにタミヤのエナメルクリアを使うのが僕の好みだが、どうでもよい話だ。

これできれいな仕上がりになりま す
塗っているところは撮影できませんでした
(塗料がカメラにつくとしゃれにならないので)

いい感じ

クリアーを吹いたことによって、光沢感のある、いい状態になった。
なかなかの仕上がりだ。
これを乾燥させ、仕上げの磨きをいれたら完成だ。

仕上げ用コンパウンドで
念入りに磨きます
ピカピカになった

すぐ傷がつく

深みのあるしっとりとした仕上がりに満足をしたが、その満足は長くは続かなかった。
まず、表面にやたらとゴミがつくのだ。
綿ぼこりのような、糸くずのようなものがついてしまう。
さらに、クリア層にすぐ傷がついてしまう。
ごく細かい傷がつき、曇った感じになってしまうのである。
もういちどコンパウンドで磨けば光沢は戻るのだが、ピカピカを維持しようと思うと、日に何度もコンパウンドをかけなければいけない。

写真ではわかりにくいが、曇ってしまう
磨くと元に戻るのだが…


専用品には理由がある

プラカラーをマニキュアがわりにして気づいたことをまとめると、

・マニキュアに比べて色が派手すぎる
 今回はあえて派手な発色のものを選んだのだが、それだけではなく、マニキュアは透明感のある色が多いが、プラカラーはソリッドなものが多い。
爪の色を消して塗りつぶしてしまうと、不自然な感じになってしまう。

・傷がつきやすい
 特にクリア層が摩耗に対して弱いようだ。マニキュアはどうなのかよくわからないが、たぶんこんなに弱くはないのではないだろうか。

・時間がかかる
 マニキュアも、半日くらいは乾燥させた方がいいらしいが、プラカラーの場合下地処理を含めると、都合三度塗装したが、それぞれ乾燥時間が必要なので、二日ほどかかった。

・そのわりに、仕上がりはそれなり
 非常に手間をかけた割には、見た目はマニキュアの方がいい。たしかにきれいに塗れてはいるのだが、それが爪としてきれいというのではなく、あくまできれいな塗装だということだ。

やはり、マニキュアは爪に塗るために作られているものだけあって、プラカラーで塗るよりもよい点が多い。
ただ、マニキュアにないような色を塗りたい場合は、代用がきかないわけではないと思う。

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