先日テレビで「ネイルサロン」を取り扱っていた。 女性にとっては、一般的な場所なのだろうが、僕にとっては未知の場所だ。 興味深く爪に色を塗る作業を見ていたのだが、その様子は何かに似ている。 そうだ、プラモデルの塗装だ。 だったら、プラカラーでも爪を塗れるのではないだろうか。
(工藤 考浩)
プラモデルの方がちゃんとしてる
僕がプラモデルを作っていたのは中学生くらいまでだったろうか。 組み立て作業よりも、塗装の方が好きだったように記憶している。 プラモデルの塗装というのは、ただプラカラー(プラモデル用の塗料)を塗ればいいというものではなく、きちんと下地処理をして、塗った跡も磨いて、という 行程が必要なのだ。 テレビで見たネイルサロンの爪塗装は、そのへんがずいぶん簡略化されていた。
塗装を上手に仕上げるポイントの下地処理もプラモデルの方が念入りだ。 塗料を塗るハケも、テレビではマニキュアのフタについているものを使っていたが、プラモデルはハケもいいものを使っている。
体に悪そうだが
しかし当然、爪はプラスチックではない。 それをプラカラーで塗っていいものだろうか。 たぶんダメだろう。 でも、どうダメなのかもわからないので悪影響を覚悟の上で、実験することにした。 いきなり死んでしまうことはないだろうが、爪が弱ってしまうかもしれない。
この行程は、ふつうの爪の手入れと同じだろう。 600番くらいのサンドペーパーで表面のでこぼこをとり、1000番で仕上げた。
下 地処理剤を塗る
プラモデルの場合は、プラスチックの表面をならしたあと、下地処理剤を塗る。 プラスチックに塗料の食いつきをよくするためだ。 爪もそれに類する処理をするようなので、やはりやっておいた方がいいだろう。
もう一度研く
下地処理剤を乾かし(数時間)、表面をもう一度サンドペーパーで磨いた。 これで、完全にツルツルな下地になる。
下地をしっかり作ると、塗料を厚塗りしなくてもよく、きれいな仕上がりになるのだ。 いまのところ、下地の状態はいい。 爪にも、特に不調はない。