いよいよもんじゃ実食!
さて、列に並ぶこと約20分。ようやくもんじゃをゲットしました。
群馬におけるスタンダードなもんじゃ焼きは、小麦粉を水で溶いたのに、具はキャベツと揚げ玉、青のりがかかってたりかかってなかったり程度という非常にシンプルな構成。懐が温かい時はそこにオプションでベビースターを入れたりもします。
今日のお祭りではそのベビースターが標準で入っている上に、桜エビまで入っていて結構豪華な感じです。これで200円は安い!
そして、群馬系もんじゃの最大の特徴とも言えるのがこの液体。ラー油じゃないですよ、いちごシロップです。
群馬系もんじゃの味付けはソースベースにカレー粉、いちごシロップが加わってくるんですが、カレー粉の比率が高い物は「から」、いちごシロップの比率が高い物が「あま」と呼ばれます。
もんじゃ焼きにいちごシロップを入れるなんて気持ち悪い! と思うかもしれませんが、シロップを入れることによって味に深みが出る……らしいです。ボクはやっぱりカレー粉メインの「カラ」の方がお好みですけどね。
しかし、今日のもんじゃまつりではいちごシロップ入れ放題なので、せっかくだからドバーッと入れちゃいましょう。
自分好みの調合が出来たら、鉄板スペースに持って行って焼いてもらいます。
ドジャーッとゴーカイに焼き開始!
月島のもんじゃだと、具で土手を作ってそこにタネを流し込んで……とかやりますが、群馬のもんじゃは土手を作るほど具が入っていないので、とにかく鉄板にバーッと広げて焼いていきます。
それにしても、これだけズラッと鉄板を並べてみんなでもんじゃを焼いている光景は壮観。もう、ソースの焦げた臭いが立ちこめて食欲わきまくりです。
おっと、水分がだいぶ飛んでドロドロ感が出てきましたね。もんじゃ焼きって完成型もドロドロしてるので、どの段階で食べたらいいのかいつも迷いますが、今日は焼き係の人にお任せです。
はい、完成!
この、とても完成系には見えない姿を見よ! ……というか、もんじゃ焼きって鉄板の上にある分には“B級グルメ”っていう感じがしますけど、こうやってお皿の上に乗せちゃうとたちまち……イヤ、多くは語るまい。
ま、とりあえずいっただきまーす!
うーん、決してマズイわけじゃないんですけど……。それに、子供の頃からさんざん食べてきた懐かしの群馬風もんじゃの味なのは間違いないんですけど……。
やっぱりもんじゃ焼きって、鉄板の上でジュージュー焼きながらヘラでこねくり回し、焦げた部分をこそげ取りながら食うっていうのが醍醐味なんだなぁ……と。
まあ、お祭りなんで仕方ないところでしょうが、お皿に乗せられちゃうとちょっと物足りないです。
……そんなことを思っていたら。
また「もじゃろー」の着ぐるみがやって来た! ひゃっほーい、嬉しいッ!
しかしよく見たら靴が変わってる! お前、別人だなッ!?
それにしても、さっきから気になっていたんですが、このもじゃろーの着ぐるみ、常に先導の人に体をグイッと掴まれて引っ張られながら歩いてるんですよ。見ようによってはムリヤリ引き回されてる感じ。
どうしてそんなひどいことをするのかな? と思っていたんですが。
こういうことなんじゃないかと……。
何も見えないから引っ張ってあげないとどっちに進めばいいのか分からないんでしょうね。
あら、テントの中に引っ込んだと思ったら、ブルーシートにくるまって着替えてます。
そーですよね、やっぱりもじゃろーの中に人が入っているなんて知ったら子供の夢が壊れちゃいますもんね。
あれーっ、もじゃろーの抜け殻が……。
もじゃろーの抜け殻は、なぜかテントの下に吊されていました。……ちょっと怖いよコレ。子供の夢台無しです。
お店のもんじゃ焼きも食べたい
もんじゃまつりもなかなか面白かったですが、やっぱり鉄板の上でジュージュー焼きたい! と思い、昔よく通っていたもんじゃ焼き屋さんに行ってみることに。
いやー、久しぶり。ここに来たのは10数年ぶりじゃないかな?
よく通っていたのがこの店だっていうのは間違いないんですが、外観がかなり変わっています。昔はもっとボロくて汚い店だったのに……。改装したのかな?
これでメニューも変わってたらショックだなー……と思いながら店内に入ってみると。
メニューはほぼ変わっていませんでした! しかも値段も当時のまま! しっかし、もんじゃ一杯120円なんて値段でお店は成り立つんですかね?
昔のボクだったら120円のもんじゃをチビチビ食べていたところですが、もう大人なんでね、今日は豪遊しちゃいますよ。
味は「おおあま」(160円)しかもベビースター(30円)付きやでっ! こりゃあ豪華や! ……まあそれでも190円なんですけど。
……ホントにお店の売り上げが心配です。
しかし、昔はお金がなかったので「あま」「から」くらいしか食べたことがなかったですが、この「おおあま」、結構スゴイです。いちごシロップの比率が高すぎてタネがかなり赤くなっちゃってますもん。
ちょっとニオイを嗅いでみると……。
ほとんど中身がいちごシロップなので、かき氷みたいなニオイになってるんですよ。ちょっと過ぎ去った夏を思い出しちゃいました。
よっしゃ、それでは焼いてみましょう。
ジョバーッ! いやあ、やっぱりもんじゃは自分で焼くと楽しさ倍増ですね。
しかし、もうもうと立ちこめる湯気が完全にシロップ臭。体中甘くなっちゃいそうです。
さて、お味は……。
もはや味は完全に通常のもんじゃ焼きからかけ離れているんですが、これはこれで結構美味しいんですわ。……ほとんどシロップを焼いてるようなモンだと思うんですけどね。シロップとソースが絶妙なバランスで組み合わさって……すごいぞ、群馬もんじゃ!
ところで、さっきから気になってたんですが。
この「持ち帰り」ってどういうことでしょう? もんじゃ焼きの持ち帰り? どうやって持ち帰るの?
こういうことでした……。
ウワーッ! ウワーッ! これじゃ完全に……。
機会があったら是非食べてみて下さい
ボクは基本的に粉モノはなんでも行けるクチなので、もんじゃ焼きも月島だろうが群馬のだろうか両方とも好きなんですけど、やっぱりノスタルジーが加算されるのか、群馬のもんじゃ焼きを食べるとグッとくるものがあります。
でも多分、冷静に考えたら群馬のもんじゃは相当ジャンクな食べ物なので、食べる人をかなり選ぶでしょうね。まあみなさんも、群馬の伊勢崎市に行く機会があったら、もんじゃ焼き屋さんを見つけて一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか? トラウマ出来ちゃうかもしれないけど。