この突拍子もない建物、正式名称は「大阪市環境局舞洲工場」。つまり、簡単に言ってしまうとゴミ処理場なのです。デザインはオーストリア人の芸術家、建築家である故フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏によるもの。
テーマは、建物が地域に根ざし、エコロジー、技術と芸術との融和のシンボルとなるように、とのことで、原色系の色使いや自由曲線を多用した建物のラインが、超人工的な埋め立て地の中でも際立った存在感を放っています。
この施設、大阪市によって総工費600億円以上をかけて造られ、その特異な外観もあって、いわゆるムダな公共事業の象徴として、テレビなどでもよく槍玉に挙げられています。
いやいや、でも実際に見るとすごいですよ。想像よりはるかに大きいし、大胆な中にも繊細なデザインが入っていて、あとこの真似のしようのない色使い。造ろうと思ってもなかなか造れるものではありません(いろんな意味で)。アートとか建築とかぜんぜん分からないですが、正直言って僕は少し心揺さぶられました。
なんて大阪市民じゃなく、大阪市に税金を払ってないから言えることかも知れませんが。でも僕がUSJとかで出したゴミも処理してくれてるわけだし。 |