北京に壁漫画は健在
大都市では近未来なビルがにょきにょきと伸びている中で、こうした絵を探すのは難しいが、意外にも首都の北京の中心は壁漫画の宝庫である。北京の中心、天安門広場周辺数キロは旧市街に、ビジネスの中心はその外になっているのだ。北京に行ったら人力車に乗って、旧市街散策、壁漫画鑑賞を万里の長城とセットで楽しみたい。
バスターミナルに注目
残念ながら北京以外では闇雲に街歩きし続けなければない。しかしバスターミナルでは、乗り物関係の話題限定だが、啓蒙系壁漫画の宝庫だ。バスターミナルから近郊の観光地や別の都市に移動するときは、バスに乗車する前にぜひ啓蒙され、気を引き締めたい。
地下鉄駅の通路やフェリー乗り場でもあるのでここでも注意だ。
破壊から創造へ
懐かしい絵が消えつつある。すべてが新しく生まれ変わろうとする中国で、古いものは破壊され、新たにマンションやショッピングセンターが作られている。あまつさえ、旧市街も破壊され、新しく綺麗になった旧市街も誕生している。壁漫画は破壊と創造の流れの中で消えていってしまっていて寂しい限り。撮るなら今のうちですよ。