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東急メディアコミュニケーションズ


ちしきの金曜日
 
いま東京湾ですごいことが起こっている

より東京湾の外側の方に道路ができるのだ



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この部分にかけられる橋が東京港臨海大橋。

湾岸道路の混雑を解消するために計画されているのが東京港臨海道路。これを通すために若洲とチューボーの間に橋を架ける必要がある。それがこの橋というわけ。


今回クレーンで吊っていたのは、この変わった形の橋の一部。これは高さをおさえつつ高さを上げるという矛盾した要求にこたえるためのもの(国土交通省 関東地方整備局 東京港湾事務所資料より→さきほどのこちらのPDF資料に載ってます)

上の絵の右下のトラスが、有明で事前に作られ、それがこの部分にどっこいしょと載せるというのが、今回の一連の工事内容。

それにしても、この奇妙な橋のデザインはどうだ。近くに羽田空港があるせいで高さ130メートルを超えてはいけないという制限があり、かつ頻繁に大型船がその下を通るため下の空間が低くなってもいけないという、生きるべきか死ぬべきか、ああ、どうしてあなたはロミオなの?というシェイクスピアばりのダブルバインドを乗り越えるための構造なのだ。すばらしい。興奮のあまり例えがわけわからないが勘弁して欲しい。


右のすてきな構造物の上で、いま吊っているトラス桁が組み立てられていた。で、今回こうやって持ち上げているのは、これを台船と呼ばれる船にのせて、橋脚のある現場まで運ぶための行程。つまりこのあと、いま吊っている下に台船がやってきて、そこにそろりと降ろすわけだ【例によって画像クリックでそろりと大きくなります】

だいたいどういうことかわかっていただけただろうか。

まだまだ非常に興味深い話はたくさんあるのだが、紙幅がない。とにかくすごいかっこいいことが東京湾で起こっているのだということだけ写真でお分かりいただければと思う。

あ、これだけお伝えしておこう。ビッグ3のクレーンだが、これらの能力はそれぞれ4100トン吊、3700トン吊、そしておなじく3700トン吊というもの。つまり、今回の6000トンのトラス桁を持ち上げるには、数字上は2台あれば足りる。

ではなぜ3台なのか。

それは、上記で触れたように、ここは羽田空港が近いため高さを上げることができない。それは工事中も同じ。つまりこのクレーンさんたちはなるべく高さを上げないようにがんばってこらえている状態なのだ。

腕を中途半端に横に伸ばした状態で物を持ったらつらいのと同じなのは人もクレーンも一緒。だから3台必要。そういうわけだ。そうきいてこの3人のクレーンさんを見ていると、ますます愛おしく見えてくる。

 

こんどは架設工事を目の当たりに!

で、数日後、ふたたび船上に。こんどは橋脚の上に同じクレーンたちがくだんのトラスを載せる雄姿を見せてもらった。


うおー!載せてる載せてる!

吊ってる吊ってる!

いったいどうやって吊り具と固定してあるんだろうか?

橋脚もびっくりだろう。いきなり数千トンが乗っかってくるわけだから。

というか、このクレーンが乗っかっているのは船なわけで、どうしてひっくり返ったり沈んだりしないのか、ほんと不思議。こんなことができるんだったら、人間には不可能なんてないんじゃないかと思わされる。

右がチューボー。左の方に見える同じ橋脚に、今度は千葉の富津から運ばれてくる同じ形のトラスが載っけられます。【画像クリックでかなり大きくご覧いただけますよ】

「我が目を疑う」というのはこういうとき使う言葉だったのだ、と思った。【画像クリックでさらに我が目を疑えます】

興奮して申し訳なかった

いま見返したら同じような写真が並んでいるだけの記事であるということに気がついた。申し訳ない。でもほんと、その巨大さに感動してこういう表現以外にどうやったらいいのかさっぱり見当が付かないので許して欲しい。

前述の富津から運び出した同じトラスが、この記事のあがった3日後、9/28に今度は若洲側の橋脚にせーの、って載ります。平日だけど、これは必見!

で、ここからは宣伝です。すみません。

過日カルカルで行ったワークショップ、好評につきなんだかんだでもう第5回目。毎回、目覚なくてもいいようなことに目覚めちゃう人続出でぼくもとても楽しい。

今度は東横線沿いを舞台に選んだのですが、なんと工事中の地下東横線渋谷駅に入れるというおまけ付き!さらに電車区見学もついているという、東急電鉄全面協力でお届けします。

ワークショップはもちろん、電車、工事中好きの方々も、ぜひ。お申し込みははこちら


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