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チャレンジの日曜日
 
中国のしまじろう

絵が微妙に違う

こどもちゃれんじの日本語版と中国語版は、読んでみて比較してみると、半分以上違うようにみえる。残りの半分以下の同じ話題のページを見ると、同じかと思いきや、内容は同じなのに絵がちょっと違って驚いた。


[日本語版]しまじろう、うがいをする。

[中国語版]しまじろうとみみりん、うがいをする。
いや、みみりんは、とりあえず無視していただいて、 しまじろうに注目。

日本版のしまじろうのセーターは無地の緑だが

中国版のしまじろうのセーターは緑地に赤字の帯に黄色の★。
うがいの出し方も、ちょっと志村けんのギャグっぽい出し方に見えるような。

続いてはこちら。道路での約束事。上が中国版で下が日本版。

日本版。

中国版は微妙に手抜き感を感じる。

 

中国レベル高すぎ

日本版と中国版でしつけの話題があるのは同じだけれど、見てみると、中国は3歳〜4歳版で早くも漢字や英語を教えている。日本でもバリバリ勉強漬の中華学校に子供を入れたい日本人親がいっぱいいるそうだけれど、こんなところでも教え方の違いが見えてくる。

これが小学生、中学生、高校生とずっと続くとなれば、中国では子供の頃かなり勉強三昧になりそうな気がして大変だ。でも大学は日本みたいに、単位取りにいくだけの作業になってて高校よりもゆるいところが大半なんだそうで、なんだか報われなくてがっかりだ。


中国の3〜4歳は最初の月から早々に漢字を覚える。云とか雨とか。

中国版には英語ページが。日本版にはない。

中国版こどもちゃれんじだと、3〜4歳でelephantとかも言えちゃうようになるのか。

中国版は3〜4歳にして「からだのかんじ、おぼえたかな?」

かたや日本版は「からだのなまえ、いえるかな」

3〜4歳にしてわけわからないレベル。もう日本の大人を超越しているかも知れない。

ダンゴムシを知るべし

こどもちゃれんじ中国版のほうが、学習・勉強度合いがすごくて濃厚に見えるが、日本版と本の厚さは変らない。

じゃあ何が日本版にあるのかといえば、ぼくらが小学生のときかそれ以前に触れた「カブトムシ」「あさがお」「ダンゴムシ」「さつまいも掘り」「うさぎ」などが代わりに紹介されているのだ。

今の中国の教育環境で育ったら中国人から言わせれば、日本の教育環境は、ゆとり教育になる前から、ゆとりだと言われるかもしれない。

でも日本人の僕としてはダンゴムシを見て「何これ?」とたじろぐ子供よりは、ダンゴムシを見てつまんで手のひらにのせて観察する子供が好きだ。個人的には「芋掘り?何それ?手が汚くなるからパス」という子供よりも「芋掘りだ、わ〜い」の子供のほうが好きだ。

ちょっと身近な自然と触れ合う日本式と学習一筋の中国式、どちらで子供を育てたいですか?


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