Mauvoisinダム
翌日。今日は今のところアーチで世界2位の高さのダムを見に行く予定です。
朝食を済ませると、さっそく世界2位のアーチであるMauvoisinダムを見るため、高速道路から山道に車を走らせました。
しばらく走ると、エンジェルフォールかよ、という滝が目の前に。
どうしてあの位置からあの水量が出てくるのか、まったく意味が分かりません。
さらに車を走らせ、いくつかの小さい集落を過ぎると、山小屋のようなレストランがあって、そのまわりに車がたくさん止まっていました。そしてその先は自動車進入禁止(と思われる)看板があったので、車を停めて歩いて坂を登って行くことに。
駐車場の前に丸太をくり抜いた水飲み場があって、思わず「本物だー!」と声を上げるあたり、このころはまだ浮かれ気分だったようです。
ずんずん歩いて行くと、目の前にすごいやつが姿を現しました。
いや、これはすごい。堤高250m、アーチ式で現在世界2位の高さを持つ、Mauvoisinダムのお出ましです。
でも、日本で見たいろいろなでかいダムの記憶を引っ張り出して比べると、そんなにすごく違う気もしないのも事実でした。というか、ファーストインパクトはこのダムより数字上60mくらい低い黒部ダムの方が大きく感じたほど。
それほど高く感じない(十分高いけど)要因は、両岸の斜面の傾斜から比べていちばん下の河原が広いので、下流側のダムの下にもかなり土砂が堆積していて、ダムの「本当の高さ」と「見かけの高さ」にかなり差があるのではないかと思いました。
それでも、真下から見上げたMauvoisinダムはやっぱり200m級の、世界最大級のダムでした。
次に天端に行ってみると、そこには写真を収めたパネルが立っていました。どうやらダムの上がギャラリーとして利用されているようですが、はじめ「こんなところにもユニクロが広告出してるのか」と思いました。
このダムも発電用ですが、取水口は水中深くにあるようで見つけられませんでした。また、日本のダムでは考えられないのですが、どこを探しても洪水吐が見つけられませんでした。うーむ、謎です。
世界は広すぎる
というわけで、行き当たりばったりでスイスに来てダムめぐりをはじめたのですが、予想以上にスムーズに、いろいろなダムが見れてしまいました。
今回は「前編」としたのですが、実はまだ半分も終わっていないので、次を「中編」とするか、大幅に端折って無理矢理「後編」としてまとめるか、今回の記事のリアクションを見ながら編集部とじっくり相談したいと思います。