地下鉄が飛び出すところを観て観たい！

その昔、春日三球・照代という漫才師が「地下鉄の車両は一体どうやって入れるのか、それを考えると夜も眠れない」なんていうネタをやっていましたが、実際のところは地下鉄といっても、場所によっては地上を走っているのでそこから入れているようだ。

確かに地下鉄に乗っていると、いきなりパッと外が明るくなって地上に出ていた……なんてことが時々ある。

だけど、電車が地面の中から出てくる瞬間って観たことがない。間違いなくどこかに地下鉄が地上にドーンと飛び出してくる場所があるハズなんだけど……。

そんな地下鉄飛び出しスポットを見つけたい。

まあ、延々と地下鉄に乗っていれば地上に出る場所もおのずと分かるってもんだけど、それもちょっとめんどくさいし……。

そこで、はぐれ刑事インドア派な僕らの強い味方、インターネットで調べてみることに。Google mapには地上の路線はもちろんなんですが、地面の下を走っている地下鉄の路線まで表示されているので、これを延々たどっていけば地上に出る場所が分かるんじゃないだろうか。

ありました、東京メトロ丸ノ内線・四ツ谷駅のすぐ近く。

赤い点線で表示されていた地下の線路が、黒い実線で表示される地上の線路に切り替わっている！　ここが地下鉄飛び出しスポットということでしょう。

確かに丸ノ内線は時々利用しているのだけれど、地下鉄に乗っていたハズがいつの間にか地上の駅に着いていて「おやっ」と思ったことがある。

それじゃ、さっそく現地に行ってみましょう！

飛び出し写真を撮るのはなかなか難しい

ほいっ、ここが地図に表示されていた辺りの場所です。

あっ、多分ここですね。地下鉄飛び出しスポット！

それでは電車がやってくるまでドキドキしながら待つことにしましょう。

地下からドーンと出てくる瞬間を写真に撮りたいと思って待ち構えていたんだけど、コレがなかなか難しい！　当然のごとく電車は地下を走ってきているので、いつ頃やってくるのかが全然分からない。穴から出てきて「来た！」と思ってからカメラを構えたんじゃ全然間に合わないのだ。

……うーん、地上を走っている電車が地下に入っていくところを撮るということにしておけばよかった。それだったら電車が走ってくるのが見えるからカンタンに撮れるのにな、

でもやっぱり地下からスポーンと飛び出してくる辺りにカタルシスがあると思うので、がんばって撮りたいと思います。もう、とりあえず延々とカメラを構えて電車を待つことに。

ずっとカメラを構えていると、腕とか肩とか痛くなってきちゃってねぇ……三十路のカラダにはキツイ！　ホント、三脚を持ってこなかったことを心の底から後悔しましたよ。

しかし、じーっとガマンして一瞬のシャッターチャンスを待つというのは、バードウォッチングにも通じるところがあり（やったことないけど）ちょっと楽しくなってきましたヨ。

……そして、ついに訪れた瞬間！

……うーん、木がちょっとジャマ。

バカが地下鉄の中に入っちゃうと困るからなのか、地下鉄飛び出しスポットには簡単に近づけないような地形になっているため写真を撮るのも難しいのだ。

多分、手前にある上智大学のグラウンドからだったらサイコーにいい感じで飛び出す瞬間を観ることが出来るんだと思うけど……そのために大学入り直す気にもならないしなぁ。

しかし、よく考えてみたらこの飛び出しスポット、四谷駅からものすごく近いのだ。これだったら、ヘタに外から撮るよりも、ホームの中から撮った方がいい写真が撮れるんじゃないだろうか。

ああーっ、これはいい！　ここから飛び出す瞬間を観れたら大コーフン間違いナシだ！

しかも、駅のホームにいれば「間もなく電車が〜」と、電車がやって来るタイミングまでアナウンスしてくれる。こりゃ楽ちん。

それでは固唾を飲んで電車を待つことにしましょう。

じっと待ち続け、溜まりに溜まったモノがいよいよドーン！　と出てきた瞬間っつーのはなんともエクスタシー！　コーフンのあまり、アホみたいにシャッターを切りまくっちゃいましたよ。

しかし、東京メトロのマークをつけた電車が地上に出てるとちょっと違和感ありますね。

それでは引き続き他の飛び出しスポットにも行ってみましょう！