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ロマンの木曜日
 
エスカルゴは大量発生しているのか

やばいんじゃないか

団地内の一角にアジサイが植えられていた。
カタツムリといえばアジサイのイメージがある。
ここにならいるかもしれないと探してみたが、まったくいない。
根元の日陰のところや、大きめの石の下なども探したが、カタツムリの殻すらみあたらない。
なぜだ。
不安がさらに大きくなって、焦りに変化し始めたのがこのころだ。


カタツムリといえばアジサイだが…
いないのです

不安を背負って生きています

人もいない

住民の方にエスカルゴの大量発生について聞いてみようと思ったが、人影すらない。
たまに自転車で通り過ぎる人はいるのだが、暑さのせいか、歩いている人に出会わない。
八方ふさがりの状況に、もう帰っちゃおうかと何度も思った。
なかったことにしたいのだ。
しかし、大阪まで来ておいて、なかったことにはできまい。
出張旅費の申請書になんて書けばいいのだ。


このアジサイにもいない
ハチの写真など撮っている場合ではない

この団地ではないのでは

歩きながら、エスカルゴが見つからない根本的な理由ともいえる「僕が団地を間違えている」という可能性に思いが至った。
このあたりには同じような団地が点在している。
名前の似た違う団地に来ちゃってるのかー、ばかだなー俺。
編集部に電話して、ニュースの内容を再度確認してもらおうかと思った時に、この張り紙を発見した。


この団地に間違いないんだ

人に聞け

「はー」とためいきが出た。
僕は団地を間違えてはいない。
大量発生しているのはまさにこの団地だ。
なのに到着して1時間を過ぎても見つけることができない。
不安と焦りは頂点に達している。
ためいきをつくくらいしかやることがない。

そこへ、一人の老人が通りかかった。
「すいません、この団地でカタツムリがたくさん発生して困ってると聞いてきたんですが」
とはなしかけると、
「え?そんな話し知らんで。」
という答えが返ってきた。
続いて別の人が現れたので同じく聞いてみたところ、
「昨日テレビでみて知ったわ。でも見たこと無いなあ、カタツムリは。」
という驚きの回答。
どういうことなんだ。


知らんで、そんな話し
鍵ならおちてた

一時期はいた

日がやや傾いて気温が下がりはじめたからか、団地内の花壇の手入れをしている人がではじめた。
その人たちなら知っているだろうと思い話しを聞いた。
その情報をまとめると、

・たしかに一時期はカタツムリがよく目に付いた
・外来種だとは知らずに、つぶしたり放ったりしていた
・住民の中に生物に詳しい方がいて、珍しいカタツムリがいると、専門家に調査を依頼した
・エスカルゴだと判明
・食害が発生するので駆除しなければ

ということらしい。


たしかにいたのだ

昨日100人がかりで駆除したで

話しを聞いた方の一人が「昨日観察会に参加した」という。
観察会があるというのはニュースにもでていたので知っていた。
その観察会で在来種との見分け方を学んだ上で、駆除を開始するという記述があったので、今日あたりみんなでプチプチとやっているにちがいないと思い、ここにやってきたのだ。

でも、そのおじさんの話では

・観察会のあとみんなで駆除した
・100人くらいはいた(子供も含めて)
・でも、そんなにカタツムリはいなかった
・50匹くらいは駆除したかな
・もうピークは過ぎたんじゃないか

ということだ。
「目につくのはもうすっかり退治したで」と誇らしげに僕にいう。


こういうのがカタツムリが食べたあとらしい
これも食べあと


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