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ロマンの木曜日
 
変わり種アメリカンドッグを作ろう

食べたくなるなる

アメリカンドッグが大好きで、高速道路のサービスエリアなどでよく食べます。

しかし、ホットケーキミックスを使えば自宅でも簡単に作れるということを知りました。

そこで考えたのは、中身のソーセージをほかの種類に変えたらもっとおいしくなるのでは、ということ。さっそく、作って食べてみました。

萩原 雅紀



どんだけ好きか

アメリカンドッグ好きは多いと思います。高速のSAでは定番だし、コンビニにも欠かさず置いてありますよね。

きっと、友達同士で「アメリカンドッグ同好会」を作っている方も多いでしょう。もちろん、僕も知り合いが結成した「アメリカンドッグクラブ」に入れてもらいました。とは言っても、活動内容はメンバーそれぞれがアメリカンドッグを食べたら写メールなどで知らせることと、年に1度くらいはみんなでアメリカンドッグを食べに行くことくらいで、それほど活発なクラブではありません。


「ここで食べた」という報告 年に一度の合宿「かんぱーい!」

少しだけ気合いが入っているところは、プロのイラストレーターの方に描いてもらった絵で、クラブのオリジナルTシャツを作ったことくらいでしょうか。

ちなみに、Tシャツは僕が着ている男性用(ネイビー)のほかに女性用(ピンク)もあります。


ADCはアメリカンドッグクラブの略

というわけで、まずは今回の企画実行に説得力を持たせるため、「僕がどんだけアメリカンドッグが好きか」というPRでした。


ようやく本題です

ホットケーキミックスを使って自宅で簡単にアメリカンドッグが作れるのなら、前から試してみたいと思っていたことをやってみます。

コンビニやサービスエリアのアメリカンドッグの中身は、比較的淡白な味のソーセージが入っていますが、それをもっといろいろなソーセージに変えたら、例えば風味豊かなハーブソーセージとか、ピリリと辛いチョリソーなどに変えたら、それはおいしそうだと思いませんか。

というわけで、いくつかソーセージ的なものを買ってきました。


実験台になっていただく皆さん

鼻から抜けるハーブの香りを今から想像してしまう チョリソーって文字見ただけで鼻の頭に汗かきそう
かわいい一口サイズができることを期待して買った 昔は魚肉ソーセージのアメリカンドッグあった気がする

一緒にホットケーキミックスも買ってきたので、さっそくオリジナルアメリカンドッグを作ってみます。


粉に卵と牛乳をよく混ぜます 牛乳を少なめにしてやや固めの生地にします

まずは、いきなり本命のハーブレモンとチョリソーのアメリカンドッグにトライ。

それぞれのソーセージを串に刺したら生地と絡めるのですが、厚くつきすぎても薄すぎてもおいしく仕上がらないので、ここがアメリカンドッグ作りでいちばん肝心な作業と言えます。

うまく生地で包んだら、180℃くらいに熱したたっぷりの油の中へ投入!2〜3分ですぐ揚がります。


生地と絡めるところ写真撮れませんでした 初めてにしてはなかなか上出来では

ちなみに今回、鍋の大きさの都合でソーセージを半分に切って作りました。本当はすごく長くて曲がっているチョリソーとかで作ってみたかったんですが。

では、できたてをさっそく食べてみます!


たっぷりケチャップとマスタードをつけて おお、これは!

まず食べたのはチョリソー。

これはうまい!カリッ、フワッとした甘い衣の中にプリッとした歯ごたえのソーセージが入っているだけでもびっくりなのに、噛んでいるうちいつのまにか鼻の頭に汗が。おお、辛さが後からやってくる!これは嬉しい驚き。

ぜひ、暑い夏に揚げたてをビールやコーラと一緒に食べたいところです。

合わない要素がないとはいえ、幸先のいいスタート。では続けてハーブレモンも食べてみます。


市販のものより若干小さくてかわいい ソーセージがすごい主張する

あー、さっきと方向性がまったく違うけど、これもうまいわー。

やっぱりカリッ、フワッ、プリッという歯ごたえのあと、ハーブレモンの爽やかな風味が口の中に広がります。そして市販のアメリカンドッグでは体験したことのないジュージーさ!

また、ハーブとマスタードの風味が意外にマッチ。味に奥行きが増す気がします。

チョリソーとハーブは十分売れると思います!肉まんが発展してピザまんや角煮まんが生まれたように、コンビニ業界にはぜひアメリカンドッグも新たな商品開発に励んでもらいたいです。


ポークビッツとギョニソーはどうか

続いてはポークビッツ。思ったより簡単に作れるので、お弁当の「あと一品」に使えるかもしれないし、ひとくちサイズのかわいいアメリカンドッグを見てみたかった、という理由もあります。


串を刺すのに罪悪感がある でも小さいと生地をつけやすい
きつね色になるまで揚げたら ちっちゃくてかわいい!

肝心の味の方は…。

ポークビッツ、存在薄すぎ。つまり、小さすぎてまったく分かりませんでした。

これは味よりも見た目で勝負でしょう。串じゃなくて爪楊枝が刺さった小さなアメリカンドッグがお弁当に入っていたら、それだけで嬉しくなりそうです。

最後は魚肉ソーセージ。たまに無性に食べたくなるこの味が、衣をまとってどう変化してくれるのか。


皮の剥きかたがよく分からない 太いので存在感のあるドッグになった
味は…うげぇ ケチャップをつけてもうーん…

ハッキリ言って僕はまったくダメでした。

肝心の中身が衣より柔らかくて、しかも甘い。衣も甘いけど、それとはベクトルの違う甘さが混在して、どうにも味がまとまりません。あと、熱した魚肉ソーセージ、というものを初めて食べた気がして、未体験の食感に脳が驚いた、というのもあるかも知れません。

とにかく1本食べきるのが辛かったです。と言っても、知り合いに「魚肉ソーセージのアメリカンドッグが好きだ」という人もいるので、好き嫌いがハッキリ分かれる味ということなのかも知れません。


というわけで、何種類かのソーセージでアメリカンドッグを作ってみたところ、アメリカンドッグの中身はまだまだ開発の余地がある、と思いました。うまくいけばアメリカンドッグ屋が開けるかも。そのためにはおいしいメニューを増やさなければなりません。

じゃあソーセージに拘らずに、いろんな食材でアメリカンドッグを作ってみればいいんじゃないか。

と考えて、アメリカンドッグにできそうな食材をいろいろ買ってきました。


実はここからがメインテーマだったりして

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