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フェティッシュの火曜日
 
釣りギターでロックンロール!

練習スタジオというところにやってきました

ギター対決をするためにやってきたのは、先日弦を買った楽器屋にある練習用スタジオ。

家の中だとさすがに大音量でのロック対決はできないので、アンプやスピーカー完備のスタジオにやってきたのだ。

「憧れのミュージシャンになにをさせる気だ!」という己の心の声は聞こえないふりをします。ファンの皆様、ごめんなさい。


今日もローディー(バンドのサポート係)として付き合わされているH君。セッティングは任せたぜ。 私が使うのはもちろん自慢のクーラーボックスアンプ。さらにマイクで拾って大音量にして勝負に挑む。

私はバンドを結成しないでこの歳まで生きてきたので、今日が初めてのスタジオ入りである。バンドの練習のためにメンバーとスタジオに入るという行動にちょっと憧れていたので、単純にうれしい。釣竿とクーラーボックスを持っての入室だけど。


ここで秋間さんが現在やっているバンド、Rama Amoeba のベースである上西泰史さんが楽器持参で合流。話がさらに大ごとになってくる。 釣りギターは糸を引っ掛ける場所がないと演奏できないところがウィークポイントですね。

秋間さんも上西さんもフルメイクでばっちり決めていたので、私もせめてもの対抗ということで、ライフジャケットを着てみました。

 

ベース・上西泰史 VS. 釣りギター・玉置豊

最初の対決はベースの上西さんとの対決だ。ルールは上西さんと私が交互にワンフレーズずつソロを2回弾いて、最後に同時演奏をするというもの。

勝ち負けについては、判断するだけ野暮なので決めません。

お互い手の内を見せない状態で、究極の異種格闘技戦、一発勝負のタイマンが始まった。


00:00 上西さん一回目のソロ演奏

00:07 どうにかコピーで返そうとしたがあえなく失敗

00:12 「違う!こう!」という感じで同じメロディを弾く上西さん

00:17 適当なアレンジを入れて傷口を広げる

00:22 「だからこうだってば!」と繰り返し弾く上西さんに対して、持てるすべてを出しつくす

動画を見直して、上西さんが弦を一本しか使っていないことに気がついた。「一本の弦でもソロは弾けるんだぜ!」という主張が伝わってくる。

自分から勝負を挑んでおいて申し訳ないのだが、ソロ演奏なんてなにを弾いたらいいのかさっぱりなのである。そこで上西さんの演奏を真似してみた。秘技ミラーギター。ただしその鏡はヒビだらけ。

相撲の地方巡業で、幕内力士に挑むちびっこ達みたいな勝負となってしまったが、それでも同じ土俵で勝負できたという点を評価していただきたい。

これでも自分としてはあり得ないくらいにうまく演奏できたのだ。

 

ギター・秋間経夫 VS. 釣りギター・玉置豊

弦を一本しか使わなかったベースに対しても歯が立たなかったのに、二回戦はなんと弦が六本もあるギター(普通はそうだ)を持った秋間さんだ。

さっき以上に勝負論が成り立たないのは承知の上だが、一度きりのこのチャンスを楽しみたいと思う。


00:00 秋間さん一回目のソロ演奏

00:06 やっぱりマネをしようとしたのだが、リズムすら合わせられないので、せめてリールを巻いてみた

00:14 かっこよくビブラートを利かせる秋間さん

00:17 こっちもビブラートをさせようとしたらミュートになってしまって焦る

00:22 先の読めないヘビーなギターサウンドに合わせてベンベンベン

リールのハンドルは楽器としての機能は特にありません。ウナギ釣り用の鈴でもつけておけばよかった。

予想とだいぶ違う秋間さんのブルースっぽいソロに動揺してしまったのだが、上西さんの時と同じくコピー戦法で攻めてみた。

薄々はわかっていたことだが、ギターと釣りギターは根本的に楽器の完成度が違う。音程のとれない一本の弦で同じことをやろうとすると、失敗がよりくっきりと映し出される。

そこでラストのセッション部分では秋間さんの裏をいってみたのだが、やはりいかんせん力不足。リールカラカラは、「空回り」を表わしてみました。

しかしそれでも、秋間さんから「気持は伝わってきた!」という、それ以上は望むべきもないありがたい言葉を引き出せたので大変満足である。

 

最後に三人でセッションしていただきました

ロックの世界でも、勝負が終わればノーサイド。

最初で最後の釣りギターライブ、ラストは熱いアンコールに応えて三人でのセッションで締めたいと思う。


00:00 秋間さんのカウントでスタート

00:22 秋間さんと上西さんがサポートに徹してくれているようなので、好き勝手に弾く

00:57 この演奏はどうやって終わらすのだろうと上西さんを見るがスルー

01:02 調子に乗って弦を連打していたらピックが滑った

01:13 ピックを落としたので仕方がなく手で引き始める

01:23 ピックを探すも見つからない

01:45 ピックもないしそろそろ終わらせてと上西さんを見るがまたもスルー

01:49 衝撃のラストシーン

アンコールありがとう!

どうやってこの演奏を終わらせればいいのかなあと考えながらも、高い音を出して盛り上げていこうとしたその時、プチッと糸が切れた。そして演奏は爆笑に包まれながら無事終了。

糸が切れるというのは、釣りをやっていて大物が掛かった時によくある展開である。それがこのセッションで起こるとは。こうなると一同で「さすが釣りギター!」と関心するしかない。

秋間さん、上西さん、Hくん、本当にありがとうございました。

私と釣りギター

このように釣りギターは問題点だらけの楽器なのだが、ここで忘れてはならないのは、私がちゃんとしたギターやベースを持ったところで、もっとどうにもならなかったであろうという事である。

冗談ではなく、今の私にとって一番思った通りの音が出せる楽器が釣りギターなのだ。

今日の話を要約すると、私に音楽は向いていないということである。

記念にピックをいただきました。

取材協力:Rama Amoeba:https://ramaamoeba.com

7/8:2枚同時アルバムリリース!
7/18:ライブツアースタート!


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