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ちしきの金曜日
 
自分がやる「着回し30日間」


チョッキとジャージを買いました

僕は、女性ファッション誌の人気企画「着回し30日間」の昔っからのファンだ。あのモデルの女性たちに起こるツッコミどころ満載の日常が、なんとも言えず良い。
というわけであの企画にリスペクトの意を込めて、自分バージョンの着回し30日間生活に挑戦してみた。

加藤まさゆき



毎月必ず載っています。

男性読者のために説明します

着回し30日間生活を知らない男性読者のために、説明してみようと思う。
着回し30日間とは、『non-no』『MORE』『WITH』などの
女性誌に毎月載っている企画で、モデルの女性たちは10種類ぐらいの基本アイテムとなる服をうまく重ね着して、同じ服を着ているとは思わせない、ステキなコーディネイトを30通り披露する。
その30通りのコーディネイトにフィクションと思われる日々の出来事が書き添えられており、モデルの女性の30日間の生活をのぞき見る感覚で、シチュエーション別コーディネイトを参考にすることができる。


これが今月の「乗り切り服」9種類。
そして、見るも鮮やかな着回し!!

何が面白いのか

ではこの企画の何が好きなのかというと、2点ある。

1.モデルの女性に起こる日常が面白い
僕の見方がすこしおかしいのかもしれないが、フィクションで書き綴られる30日間の出来事が面白くてつい笑ってしまう。例えばこんなのだ。


自分で言っちゃったよ、的な。
(死語?)、が追い討ちをかけている。

なんというか、これをフィクションで考える人って、すごいなと思う。
最近は少し影をひそめた感があるけど、昔は、「月の初めぐらいに出会った男の子に、月の半ばに告白されるがすぐにケンカ。しかし月の終盤には仲直りして彼ママに会いに行く」という怒涛の恋愛王道のパターンがあり、読むたびに感嘆させられたものだった。

2.モデルの女性のポーズ・表情が面白い
記事に活気を出すためだと思うのだけど、モデルさんのポーズがいちいち面白い。


ナーンチャッテ。
JRで流れてる映像の人のポーズにも、通ずるものがある。

見てると少し恥ずかしくなるくらいの、大げさリアクションだ。日常であまり取らないポーズなのに、日常っぽいキャプションが添えられているのが、さりげなく面白い。僕はいつもこの着回し30日企画を見るたびに、これを考えた人は天才だな、と思っている。
というわけで、今回はこの大好きな「着回し30日間」に敬意を込めて、自分の服と自分の生活で再現する、「着回し30日間・自分版」に挑戦してみることにした。

 

基本アイテムを準備します

僕の仕事は理科の先生なので、なるべく先生っぽいアイテムを何種類か用意してみた。


これが今月の乗り切り服だ!

……ズバリ言って、見るからにダメそうだ。着まわしの極意は、同じ服を着ているように見せないところにあると思うのだけれど、このアイテムたち、どれをどう着てもいつも同じ服を着ている人に見られるのではないだろうか、としか思えない。とはいえそれが、先生という仕事をやっている僕の、ありのままの現実だ。
まあ、しょうがない。とりあえずこれを着まわして、最初の1週間に挑戦してみた。


キャプションは全てフィクションです


なんだか着回せているのかいないのか、微妙な感じだ。原因は何だろう。ツッコミどころ満載の状態なので、いくらでもあるとは思うのだが、ズボンがスラックスとジャージしか無いのがやっぱり致命的な点ではないだろうか。このジャージ、しまむらで買ったもので、はくとその昭和っぽさに悶絶しそうになる逸品なのだが、着回しをするにはあまり向かない。そこで「着回し30日」では定番のある方法を使ってこの状況を乗り越えたいと思う。


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