それでもなお、試行錯誤

朝食に広がっているパンにマーガリンをぬり、同じく朝食として広がっているチーズとハムを挟んで詰める。これでもう21秒は楽勝だろう、21秒切っちゃうんじゃないか。

上の写真みたいな都合の良い朝ご飯があるかよとも思うのだが（現に我が家は朝も白飯派なのだった）、背に腹は変えられない。これでうまく行ったら不測の事態に備えて毎日をこのパン食にしようぞ。

では、21秒を目指していきます。よーい、ドン！

余裕しゃくしゃくで時間を測ってみた。のだが、なんと、これでもまだ21秒を切ってしまうことが分かった！　えー！

つまり、使えるのはテーブルに出ていて、そのまま使えるものに限るのだ。ああ、どんどんオリジナルの母の21秒弁当に近づいていってしまっている。

せめて、サンドイッチにするというひと手間だけは守りきりたい！　とにかく、すべてをパッケージから出した状態でやってみよう。

ラストスパート

ぶどうパンを手でぐわっと開いて、マーガリンをぬるまでが8秒、ハムとチーズをはさむのに7秒、お弁当箱に詰めて1〜２秒。これを2個作って33秒かかった。

まだ、まだ21秒には届かないのか……！　でも、もう一息だ

出来上がったお弁当を見ておもったのだが、これ、学生時代にアメリカの学寮にショートステイ（1ヶ月そこら）していたときに学食が用意してくれたお弁当に似ているのに気づいた。

ハムとチーズのサンドイッチにリンゴかバナナ、あとソフトクッキーが紙袋に入ってる、というものだ。

そうだ、サンドイッチはひとつにして、残りをフルーツにしちゃえばいいじゃないか。

いよいよこれで決まるか……！

ぎりぎり21秒、達成しました

やった！　やったよ！　本当にギリッギリの21秒だったのには驚いた。そして、たいしたもの作ってないのに何だろうこの達成感は。

これはどうみても勝っている。もちろん、母は急遽で作ったお弁当、私のは試行錯誤した末のお弁当なのだから当たり前なわけだけど。

でも、今回のことで急に（1秒を争うほど急に）お弁当を作らねばならなくなったときのコツは十分わかった。

・パンを使え
・その場に出ているものを詰めろ

そのときに備えて、みんな朝はパンとハムとチーズを食べるといいと思います。いや、まずもって、お弁当を作らなくちゃいけない日を忘れないようにするのが先決か。

そうそう、今回の思わぬ収穫だったのがぶどうパンで作ったハムチーズサンドのおいしさ。ぶどうの甘みとハムチーズのしょっぱさが合ってすごく美味しかったです。