渋谷でみつけたのは1個

この店に、椎茸はありませんか？

そればかりを頭に渋谷の街のパン屋というパン屋を歩いた。やはり椎茸に的をしぼるとなかなかコレというパンは見当たらない。

結局、8軒を巡って買ったパンは1つだった。明らかに先ほど肉まんまでに手を伸ばしていた反省と反動がきている。

見つけたのはブリオッシュ。先ほど、オレンジピールの入った菓子パンがかなり椎茸に近いところまで行っていたが、それと同じようなパンだ。

ただ、こちらの方は何も具を練りこんでいないのでより椎茸に近づけるのではと思うのだが……。

渋谷代表　フードショー　サンジェルマン タンドレス「ブリオッシュ」
牛乳、バター、卵をふんだんに使ったケーキのスポンジのような味のあまパン。美味しい。

うーむ。やはりちょっとクープの部分が盛り上がりすぎているせいで椎茸っぽさが薄まっている。惜しい。より椎茸っぽくするために、ハサミではなくぜひ一度包丁で切れ込みを入れてもえますまいか。

やはり10合目まで登ってきてくれるパンはそうはないのだった。このパンも、だいたい7合目どまりといったところか。味はおいしいのに。すごくおいしいのに！

望みをパンの街へつなぐ

デパ地下にやや限界を感じてきたので、最後にもう少しエッジィなお店に椎茸がないか、賭けてみたい。

やってきたのは東急目黒線と大井町線が交差する大岡山駅。東京都外の方々には「？」という地名かと思う。普通の私鉄の沿線駅だ。

普通の私鉄沿線の駅だが、近年この駅の近くにあるパンのお店が都内でもやけに元気だと評判なのだ。

おしゃれシティ自由が丘とレストランの多い奥沢に近い街だから、らしい（そもそも、都内の有名なパン屋さんは「こんなとこに?!」というへんな場所にあることが多いようです）。

椎茸への道、やはり遠し……

残念ながら丸いプチパンで、×型にクープのある、茶色いパン（できればクープの内側は白）は大岡山でも見つからなかった。

上の写真は、撮影をお願いしたところわざわざ店のパンを集めて並べてくれたので、たくさんパンがあるように見えるが、売り切れのもののも多かった。行った時間が悪かったというのもある。

椎茸は見つからなかったが、パンはどれも美味しそうなので食べたいのを買った。

ショーマッカー「プレッツェル」200円
おつまみにされることが多いパン。表面の岩塩がおいしい

もっと簡単にどしどし見つかってきゃあきゃあ言う予定だったのが、ありそうでない、というのが椎茸パンなのだろうか。

イトキト「マンゴーとホワイトチョコのセーグル」250円
ライ麦入りのパンにドライマンゴーとホワイトチョコとアーモンドが入っている!!

美味しそうすぎて（実際すごく美味しかった。この手のパンにチョコを入れるなんて！しかもホワイト！）、写真も大きくなりました。

食べたいパンを買ったら、なんだかパン屋さんに行く喜びを思い出して、今日一日椎茸（やキノコ）のことだけを考えてパン屋さんを巡っていたのはなんだったんだろうと、ぽかんとしてしまった。

あ、魔法がとけた。