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土曜ワイド工場
 
福島餃子、9軒コンボ!

こんな餃子がうまいと思う

さて、ここから福島市在住のアール君が撮影に付き添ってくれる予定だが、仕事が忙しいらしく、なかなか現れない。
待っている間に、私が考える「おいしい宇都宮餃子」について語りたいと思う。

・皮はパリパリ
ふにゃふにゃの餃子なんてもってのほか。からっと焼きたてがサイコー!

・具はサクサク
具の野菜はざっくりカットしている方が好み。野菜の歯触りを楽しめるくらいが好き!

・エキスがじわーって出る
食べた瞬間、皮に閉じ込められていた肉と野菜のエキスが、じわーって出てくるのがいい!
パサパサなのは好みじゃないの!

……と、アール君が来たみたいです。
一件目、行ってみましょう。


学生時代の同期。忙しい所申し訳ないです、アール君

 

栃木と全然ちがった!(1軒目「山女(やまめ)」


初めての福島餃子、ドキドキしながら入る
でーん、とこんなのが出てくる。円盤餃子

1軒目は駅からほど近い「山女」(やまめ)から。福島駅近くの餃子は夜から始まるところが多い。こちらのお店も完全に「夜」「飲み」の雰囲気。

福島名物の「円盤餃子」を注文すると、大皿一杯の餃子が運ばれた。


大きさ比較画像
いただきまーす、…あれ?全然違う!

さっそく一口食べてみる。まず、おどろくのが皮のモッチリ感。画像からわかるように焼き目はパリパリしているのだが、咀嚼してゆくと、皮にコシがあるのがわかる。具の味付けは淡白で、全ての具がとても細かくきざまれている。

これは宇都宮の餃子とは全く違う食べ物だ。そして、すごくうまい。
のっけから「おまえら栃木とは全然違うんだぜ!」ってパンチを喰らわされたみたいだ。


おまけ、はじめての取材許可を取るのにものすごくてんぱる私

「皮モッチリ」「味付けは淡白」が基本か?
(2軒目「餃子会館」)


ちいさなお店。ひっきりなしにお客さんがきていました

次は、「餃子会館」。「会館」なんてネーミングから観光客向けの大きい建物をイメージしたけれど、実際はごくごく小さな食堂。


焼餃子と…
水餃子をオーダー

とりあえず、食べる
うれしそうな口元

さっき餃子食べたばかりなのに、またうまい。ここでもやはり「皮モッチリ」「味付けは淡白」の路線だ。焼餃子はニンニクを別添えで付けるので、勝手気ままに調節できる。水餃子にはスープに味がついていて、淡白な具とよく合う。(宇都宮の餃子には、水餃子のスープに味がついてない所も多い)

山女とはまた違うおいしさ。まだまだ餃子食べられそうだ。


マスター。カメラを向けたら笑顔になってくれました

福島市民の恐るべき熱気(3軒目「川鳥」)


少し奥まった店構えに誘われると…
めちゃこみ!待っている人が多数!

3軒目の川鳥は満杯で入れず。確かに今日は金曜の夜。それにしても、駅前で調べた時は、みな餃子に対して熱を持っていないように見えたのに…このがんばりは何だろう。「金曜の夜に仕事に疲れたサラリーマンが列を作っても食べたい店」ってすごいことだ。私が仕事帰りなら、間違いなく帰って寝たい。


食べられないと気になります。どんな味だったんだろ

福島の夜に落ちてゆく(4軒目「こはる」)


他にも変わった餃子がたくさん
ヨモギ餃子とふつうの餃子でオーダー

こちらは変わり餃子で有名なお店。今まで食べた3軒の中でも特筆すべきモッチリさ。そして、この皮が「ほんのり微かに甘い」!小麦粉の自然な甘さである。ぎゅうひとか、上品な和菓子みたいだ。こんな餃子、栃木県では食べたことがない。

ここのママ、気さくな方で、私たちにもいろいろ話しかけてくれた。

「カウンター(の内側)が狭くてねぇ…やせた人じゃないと雇えないのよ」
「福島の食べ物といったら、果物よ。ていうか桃よ」
「娘が絵本作家やってるの」

しかし…みなさんごめんなさい。 私、この時にちゃんと会話していなかった。 なにしろ、このありさまである。


手酌でガンガンいく
しかし、うまいなー

ママとお喋りしているアール君。何を喋っていたのかは私にはもうよくわからない

「テーブルの高さが私にとてもちょうど良くて、気持ちよかったこと」「もう今日は時間的に、この後違うお店に行けないから、まあいいや、と思ったこと」「アール君は年のはなれた人ともいろいろお話が弾んで偉いな、と思ったこと」
…そんなところを記憶している。


店からでて、お店の看板を愛でる私

明日も餃子食べます。


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