運営側の苦悩
客船に最大限近づき、船内が落ち着いた隙にアナウンスを担当していた方にお話を伺った。
「正直我々も不安でいっぱいでした。客船と併走するっていうのはどこのツアー会社もやったことがないですし、タイミングを逃したら出航したもののまったく見られないかもしれないと思いました。」
今日の出航を直前に30分早めたあたりにも担当者の不安と迷いが見てとれる。それはそうだろう、何もかもが実験的なツアーなのだ。担当の部長は前日にクィーンメリー2に先に行かれる夢を見たと言っていた。ノイローゼだ。
しかしここまできたらこの企画、間違いなく成功といっていいだろう。巨大な客船をこれほどの近くからじっくりと見られたのは併走ツアーならではのはずだ。 |