|
注意事項は「バスを逃すな」
写真からもおおよその雰囲気がうかがい知れるかと思うが、この周辺、かなり容赦なく工場地帯だ。カメラ片手にふらふらと歩いているのなんて僕くらいなもので、たまにあるのはガソリンスタンドと弁当屋さん。風にオイルの香りが乗っている。
バス停もストイックな感じのたたずまいだった。備え付けられた時刻表を見ると電話で言われたアドバイスが理解できる。一本逃すとほんとえらいことになる(僕はなった)。
|
あそこに走っているのが僕の乗りたかったバスです。 |
|
バス停の名前も容赦なければ(ここは食肉市場前) |
時刻表も容赦ない(こちらは最寄りの京急の駅へと帰る時刻表。展示場行きはもう少し便がいいです)。 |
|
そんな工場地帯の一角を歩いていると、突然車のショールームのような明るい施設が出現する。これこそが今回目指すJHFC PARKだ。JHFCとはJapan Hydrogen&Fuel Cell Demonstration Projectの略。水素・燃料電池実証プロジェクトと訳される。 |
荒涼とした工場地帯を歩いているとこの雰囲気がオアシスに見えます。 |
|
|
そう、今回おじゃましたのはこの燃料電池実証プロジェクトのショールーム。ここは国の指揮の下、多くのメーカーが集まって研究開発を進めている燃料電池を体験できる場所なのだ。 |
ここで最先端の技術が見られるわけです。 |
|
普通のスタンドに見えますが、実は水素専門。 |
もうおわかりかとはおもうが、今回乗せていただく1億円の車こそこの施設の誇る燃料電池車。燃料電池車とは、ガソリンではなく水素をチャージして走る車のことだ。とはいえ燃料をガソリンからそのまま水素に置き換えただけではない。水素を燃やして走るのではなく、水素から電気を作って走るのだ。どうだ、わけわかんないだろう。
施設内に併設されたスタンドではガソリンではなく水素をチャージすることができる。内部ではまさに水素を生成していて、お願いすると見学させてもらえるのだが、撮影は禁止だった。撮影したところで僕たちには配管とボンベが複雑に配置された施設、くらいにしか理解できないわけだけど。 |