日本語タグ、よくバザーで見かけるアレ
近所の教会や幼稚園で行われるような、地域の小さなバザーが大好きだ。いかにも個人の自宅に眠っていたような何十年も昔の家庭用雑貨や洋服がどうかと思うほどの低価格で並べられる。
フリーマーケットも好きだが、バザーの方が古いものの率は高いように思う(フリーマーケットでは、セミプロの骨董屋さんがビンテージグッズを並べたりしていて、そういうのはちょっと興ざめだったりする)。
そんなバザーでよく見かけるのが日本語が入ったタグのついた服、だ。たいてい、洋服にはノンブランドでも適当な欧文のタグがついているものだが、いかにも古そうな素材、懐かしい感じのデザインの服のタグに「えっ」と思うような日本語の単語や時に文章が縫い取られていることがあるのだ。
タグは機械で行ったらしい刺繍(というのだろうか? 縫い取りというのか)で文字が入っていることがほとんどなので、日本語もきれいに糸で縫い取られているのが見ていてグッとくる。タグひとつで服に面白みが加わる気がするのだ。
これまでのベスト日本語タグ
例えば、今まで私がバザーなどで見たけたなかで心ゆさぶられた和文タグにはこんなのがあった。
・女性自身(あの雑誌のロゴのまま!)
・ガキ大将が行く
・東京おしゃれ泥棒
ほんとに、こんな文章が服の襟の裏の、タグに縫い取られているのだよ。女性自身に関しては一体何があったのだろうと思った。「ELLE」みたいなもんか。
バザー会場で「おおっ」と思いながら、服自体に着るあてがなかったので買わなかったり、「女性自身」については実は購入したのだが(10円だったのだ)、結局着ずに5年後くらいにどこかへあげてしまった。せめて写真だけでも撮っておけばよかった。
そんなこんなで付かず離れずといった存在だった日本語タグであったが、先日、地区のリサイクルセンターが年に1度行うガレージセールで「殿」と書いてあるジャケットを見つけた。久しぶりに興奮したタグであった。
これをきっかけに、待っているだけじゃなくってこちらから本格的に日本語タグを捜索したい! と思うようになったのだった。 |