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フェティッシュの火曜日
 
渋谷の1000人をやみくもに見る流行調査


上京して5年ですが、渋谷の交差点は未だに観光気分です

世の中やはり、数字がものを言う。何かを言うにしても数字があれば心強い。それが誰も知りえなかった数字だとしたら頼もしさもひとしおだ。

たとえば渋谷の交差点に行くといつもすごい数の人がいて気が引ける。

すごい数の人、と言ってもそれはすごい数のどんな人なんだろうか。それを知ってれば渋谷に対してももう少し大きな顔ができることだろう。

ビデオカメラを持って人を映してそれを眺めて何かがわかればいい、と、非常にぼんやりした企画がはじまりますが、そのぼんやりさのツケをもろにかぶった模様をどうぞごらんください。

大北 栄人



雑誌の街角スナップからリアルトレンド(ギャーッ!)を知る

流行がわかるんじゃないか?

渋谷の人の数を数えていくのだ。パッと思いついたのは流行調査だった。おしゃれな若者が多い渋谷で多くの人を見ていけば、今何が流行っているのかわかるんじゃないか?

手始めに街角スナップコーナーがある女性ファッション誌を買ってきて、今の流行を見る。「メッシュにラメの素材感たっぷりタイツ」が流行りなんだそうだ。

「なるほど、たっぷりタイツか。」口に出してもよくわからないが、こういうのを調べてみたらいいんじゃないだろうか。


ということで行ってきたのだが、平日の午後2時というのにこの人だ

実際の映像から。いろいろ角度を変えて素材をためてきました。

何人見ていこうか…1000人くらい?

しかしすごい人。言えば言うほど田舎者だが、すごい人の数だ。だってすごいじゃん、これ。平日の午後2時でこれですよ。

二時間程度で撮影を終えて素材はたっぷりある、これなら1000人くらい見ていけるんじゃないか?100人だとなんか少ない気がするし、500人っていうのもなあ。ここは1000人でしょ。そういう見栄っ張りなところが後々首をしめるのであるが、そんな自分が嫌いではない。

★失敗1.サンプル数を1000人に設定してしまった


ビデオに映ってたものを見たらこの人の数。スライダを動かすと人の流れが見えておもしろいです。

結局は静止画を切り出して顔や体がよく見える体勢の人をチョイスし、カウントしていくことにした。こういう写真を何十枚。

作業開始

家に帰ってぼんやり撮ってきたビデオを眺めていると、ものすごい数の人が現れては消え、現れては消え、見ていて本当にわけがわからなくなった。これで1000人見ていくのは何日かかるかわからない。なので動画の一場面を静止画にして、その写真に映ってる人を見ていくことにした。

ちまちま場面を選んでは切り出してできるだけ体勢のよい人を数える対象に選んでいく。さあ準備は整った、この1000人を見ていけばいいのだ。


半分くらいカウントしたところでデータを保存せずに閉じてしまった

カウントして

見ていけばいいのだが、なんせ1000人だ。いざ、と思ってもやる気がそがれて、寝んべ、寝んべ、と。結局ぎりぎりのスケジュールとなってしまった。

さあ今日こそはやりますよ、と、ちまちま人を見て、男が何人、女が何人、とカウントしては休んでまたカウントしてはメールチェックしたりして、あ、石川くんからエクセルファイルきてるわ、と開いたりしては、またカウントして、石川くんのやつもういいわ、とエクセルを閉じたところでカウントしてたデータまで閉じてしまった。」

★失敗2.大事なデータをいいかげんに扱った


「えっ!?閉じてしまった!?」

あれ?ここはどこだろう

そうか、僕は海を見に来たのでした

ちまちまカウントしてたものが一瞬にしてパー。さあバック・トゥ・ザ・昨日のデータ!ハロー、昨日のおれ!

データが消えた!しめきりは!?

思わず脳内の浜辺で夕日を見てしまったけれども、ねえですよ!データがねえでゲスよ!どうすんの!?今までやった分どうすんの!?どうやってしめ切り間に合わせるの!?

もうなんだかめんどくさくなって、焦りの中でやる単純作業の恐ろしさが目の前に見えていて、どどどど、どうしよう、となったときに正解は「近道を考えること」だったのだが、そのときの僕が出した答えは文房具屋さんに走ることだった。


「すいません!ねんどくださーい!」

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