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ロマンの木曜日
 
アクアラインのトンネル見学

トンネルの中へ

職員の方に引率されて歩いていくと、現在のアクアライン本線のとなりに同じ大きさの巨大なトンネルがぽっかり口を開けていました。

アクアラインは将来交通量が増えた場合に車線を増やせる設計になっているそうなのですが、このトンネルはそれを見越して入口部分だけ造ってあるそうです。が、房総半島に首都移転でもしない限り、現在の交通量から飛躍的に増えることはなさそうです。


隣を走る本線と同じ形のトンネル入口 実際に歩いてみるとものすごく広い

数百メートル進むと、トンネルは金属の壁に隔たれてぶっつりと終わっていました。そこから延びるスロープを降りていくと、緊急用車両を通すための大きな扉が設置されています。この扉の向こう側が、いよいよ現在使用されいるトンネルの避難通路です。

人が通るための小扉を開くと、中からすごい勢いの風が吹き出してきます。万が一本線上で火災が発生した場合に、避難通路に煙が入り込まないように、少し気圧を高めにしているんだそうです。


トンネル延長のときはこの柱を切って進むらしい 風が吹き出す小扉の中に突入する

避難通路は、コンクリート打ちっぱなしの無機質なトンネルが延々と続いていました。

こういう雰囲気大好き。このまま川崎まで10km歩いて行きたい。


地味だけど好きな光景なので大きくしてみた

避難通路の壁を見ると、東京電力の看板が貼ってあるのを見つけました。訊くと、トンネル内の空きスペースを共同溝として東京電力やNTTが使用しているそうです。確かにこれだけのトンネル、余ったスペースを使わないのはもったいない。

もしほかにも余ったスペースがあったら、区切って高圧酸素カプセルとか謳えば誰かうっかり借りてしまうのではないでしょうか。もしくは僕のようなコンクリート好き地下好き向けのワンルームとか。


でも浸水する可能性があるのは嫌だな かっこいいケーブルさばき

ところで、この避難用通路は本線から見てどのような位置関係にあるのでしょうか。これはテレビでもよく取り上げられているので有名だと思いますが、答えは下の写真を見てください。


上半分が車道、下半分が避難用通路と共同溝 つまりこの上を車がビュンビュン走ってるわけですね

シールドマシンという円形の巨大なドリルでトンネルを掘り、真ん中に床を造って上半分を本線の車道、下半分に避難用通路と共同溝が配置されているのです。車道から下の避難通路に降りる方法はなんと滑り台。しかも今日は特別にこの滑り台を体験させてくれるとのこと。やった!


海底滑り台

たかが滑り台ですが、非日常感を楽しみたいという想いは同じだったようで、見学会に参加した大人から子供まで全員が地下トンネルの中で滑り台に長蛇の列を作りました。

そしてようやく僕の番。まず滑り台を下から登って、本線の避難路の扉についている小窓から本線の様子を伺うと、すぐ目の前をものすごい勢いで車が通過して行きました。本当に上が本線でした。

では滑り降りましょう!


海底トンネルの避難用の滑り台、ものすごくシュールだけど超楽しそう

滑り台を登って窓ごしに見える本線 降りようと思ったら大山さんが登ってきた

いくよー
わー
なんだこの楽しそうな男2人は

萩原さんと大山さんのデート記事が読めるのはデイリーポータルZだけ!

などと書いてしまうほど楽しそうな34歳と36歳。ええ実際楽しかったです。あ、いや、迅速かつ安全な避難のシミュレーションができて非常に意義深かったです。


登りはスロープで

もし実際に本線で火災などが発生した場合、本線上の一般客は滑り台で避難しますが、消防隊や救急隊が逆に現場付近までこの避難通路を通って接近し、本線に登って活動するためのスロープも設置されています。滑り台より幅が広く、角度も緩やかで、足下には滑り止めがしてありますが、やはり昇り降りはかなり大変です。


「滑り台」ではないが… かなり急坂であることは間違いない

これでトンネル見学会は終了。無事に地上に帰還しました。


無事に生還した人々

チャンスは多い

このアクアラインのトンネル見学会、テレビなどでもよく紹介されているのでデイリーポータルで記事にしなくても、と思っていたのですが、実際に行ってみたら予想をはるかに越える規模の設備でびっくりしました。

現場の方々の意気込みも強くて、頻繁に行なわれているのでぜひ行ってみてください。

車がなくても路線バスがありますし。

ところで「うみめがね」の「う」だけなんだかバランス悪い気がした

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