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はっけんの水曜日
 
こみなとは鯛のまち
こんな感じで鯛が溢れてます。なーんでか?


 あけまして1週間経ちましたが、今年もよろしくお願いいたします、松本です。さて、今年の正月も生まれ故郷の小湊(千葉県鴨川市 参考記事:小湊が来る!)に帰っていました。そこで同行のナオミさん(同居人 参考記事:ナオミの奇妙なメニューを)に言われました。

「いつ来ても鯛だらけねぇ。」

「え。そうかなぁ。・・・そういえば鯛だらけかも。」

 18まで住んでいて、昔からそうだったから気付かなかったんですが、どうも小湊には鯛が溢れています。という訳で、今回は小湊に溢れる鯛を紹介しようと思います。めでたいしな!

(text by 松本 圭司

鯛ノ浦の遊覧船乗り場。あとで乗るよ!

■なんで鯛の町かといいますと

 鎌倉仏教で有名な日蓮宗の開祖、日蓮が生まれたのが実は小湊でして。その時、誕生を祝福するかのように鯛が群れを成して現れ、海面を舞ったそうです。まぁ、大体こういうのは後付の伝説だと思うのですが、小湊では固く信じられてるわけですね。

 それを裏付ける証拠というか、史跡として「鯛ノ浦」という場所があります。小湊の東側に位置する海域なんですが、そこは水深20m程度と浅いにもかかわらず真鯛の群生地になっています。そこへは遊覧船で行けまして、エサを撒くと船の周りに鯛が集まってくると言われています。

 通常は100mくらいの深海に棲んでるはずの鯛が浅瀬に棲んでいるから珍しい!これは日蓮の誕生を祝った鯛の末裔に違いない!という訳ですね。

よく餌付けしたなぁ、なんてのは小湊では禁句。

 そんな訳で、主な観光資源が海と自然と日蓮である小湊では、必然的に「鯛押し」になるわけでして、町には鯛が溢れる結果になったのであります。では、駅前の鯛から順に紹介していきましょう。是非最後まで見ていただきタイ!


■駅からして鯛ですたい


駅の看板にも鯛。鯛焼きみたいな鯛ですね。食べたい!

 最近新しく建て直して小綺麗になった安房小湊駅。久しく小湊に来てないみなさん、「見てきて」とか言われてないけど勝手に見てきました。そんな駅舎に掲げられる看板にも立派な鯛。


ついにSuicaが導入される雰囲気。自販機が無くなって不便なんですが。

も、もちろん他にも鯛はありますよ。


トイレの看板にも鯛。赤い鯛。しゃちほこみたいな鯛。

■駅で4体の鯛を確認

 この写真を撮ってる時、駅前には僕ら以外だれもいなかった。つまり、人間より鯛の方が多い。ニュージーランドは人間より羊の方が多いというが、ここ小湊では鯛の方が多い。

 トイレの鯛も駐在所の鯛も案内板の鯛も趣深い。これは幸先が良いので、どんどん鯛を発見していきたい!

こちらは駐在所の横にある鯛。メタリックというか、なんだろう、これ。こういうのをちゃんと文章で表現出来るようになりたいな。
案内の看板にも、左上の隅に鯛が。大分図式化されてるけど鯛だってわかるのがエライ。

 

無機質な水道橋が可愛くなるドット絵の鯛。

■道すがら、橋で3鯛を確認

 駅を出て左に道を下ると、大風沢川(オオビゾガワ)に掛かる橋に着く。そこも鯛で飾り立てられている。

 まずはドット絵的な鯛。多分黄色くて丸いのは太陽なので、太陽を背に跳ねている鯛だろう。これはめでたい。

橋の柵に取り付けられた浮き彫りの鯛。シルエット的には上のドット絵に似ている。

 左上の写真、奥に小さく鯛が見えるだろうが、それが左の写真だ。橋の歩道部分の柵に取り付けられたパネルに鯛が棲んでいた。景気良く水から飛び跳ねた鯛だ。

大分色あせたが、これが橋の両端4カ所についている。

 上の鯛と同じ橋、その橋の両端についている鯛だ。大きなコンクリのブロックに鯛がデザインされている。問題はその厚みで、およそ50cmくらいあるだろうか。そこに鯛がついている訳だ。

・・・鯛ってそんなに厚みのある魚じゃないよね。

では、どうしてるか。答えは下の写真。


■子供心に、これは無いと思った


なんというか、異形の鯛である。

 この橋が出来たのは確か僕が小学生の頃で、やっぱり当時も「これはひどい」と思ったものだった。昔から小湊は鯛の町で、昔から鯛が溢れていたが、これはその中でも異彩を放ちまくっていた。久しぶりにじっくり見て、やっぱりスゴイなぁと思った。

これ以上の鯛は難しいかも知れないが、この後も鯛の町の鯛を紹介していきます。もっとみんなに見てもらいたい!


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