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ロマンの木曜日
 
武蔵野線トライアングルめぐり

松戸トライアングル



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マツド・トライアングル全景

松戸トライアングルは、トライアングルの中に新松戸駅があるので比較的訪れやすい場所と言えるでしょう。また、トライアングルの中で私鉄線と武蔵野線が交差しているのが地図上のポイントです。

駅前には多くの人がいて賑わっています。今回の3つのトライアングルの中ではもっとも人口密度が高いでしょう。

トライアングルの中を突っ切る総武流山電鉄の駅を見に行ってみたところ、前から来た電車に何だか見覚えがあったので写真に撮りました。帰宅してから見てみたら、これ昔の西武線じゃん!20年以上沿線に住んでいたので、ぜったいこの電車にも乗ったことあると思います。意外な場所で思いもよらない出会いがありました。


トライアングルの中の賑やかな新松戸駅前 僕たち前に会ったことあるよね!?

ここでは、北東にある分岐から反時計回りに歩いていこうと思います。

常磐線沿いの道を北上するとやがて行き止まりになって、武蔵野線が常磐線に入る分岐点にたどり着きます。


ものすごい角度でご主人様の帰りを待つ自転車たち かっこいい非常階段

分岐点は立入禁止でしたが、すぐ手前まで道路があってよく見えます。しかし、ここでは武蔵野線側が高架なのに対して常磐線は土手。環境には優しそうですが構造的な迫力としてはイマイチです。


いまいち面白みに欠ける分岐点

今度は武蔵野線の貨物線に沿って、北西の分岐点に向かいます。高架だったこの貨物線も、分岐点が近づくにつれ土手になってしまいました。なぜなんだ。コンクリートの橋より土手の方が安いのでしょうか。


高架だった線路が いつの間にか土手に

分岐点付近は道も広く、人や車通りもほとんどないので好きなだけ眺められますが、いかんせん土手で立体感に欠けるので、やっぱりあまり面白くありません。


立体感がなくてよく分からない

日もだいぶ傾いてきたので、南端の分岐点に急ぐことにします。


こういうのをボックスカルバートというらしい(自信なし) 土手の向かい側の歩道は苔がふさふさ
あ、貨物列車! 南端の分岐手前は公園だった

南端の分岐点に到着しました。

ここは常磐線に跨線橋が架かっているので、珍しく上から分岐点の全景が見えます。

単線の貨物線が地上を走る常磐線に向かって静かに降りていきますが、全体的に派手な高架だった浦和トライアングルと比較すると、3点とも華やかさに欠ける印象。超玄人向けのトライアングルと言えるでしょう。しかし高架と違って壁がないので、実際に列車が走るときよく見えると思います。撮影ポイントとしてはこちらの圧勝です。


南端の分岐点 左の写真の後ろ側、分岐点に至る線路
分岐点付近はこんな感じ こんなところに跨線橋が

派手さはないが写真は撮りやすい

続いて、武蔵野線の最南端、西船橋にあるトライアングルに向かいました。

だいぶ時間が遅くなってしまったこともあり、トライアングルの中にある二俣新町駅に着いたときには完全に日が暮れていました。


船橋トライアングル



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フナバシ・トライアングル全景

船橋トライアングルも松戸同様、トライアングルの中に二俣新町駅があってアクセスしやすい場所です。

ここの雰囲気は前2つとは打って変わって完全な工業地帯。主に倉庫が建ち並び、おそらくこのトライアングルの中に居住している人はひとりもいないのではないかと思います。駅前もコンビニが1件ある以外は何もなく、かなり寂しい雰囲気。


完全に日が暮れた二俣新町駅 駅前にいきなりでかい橋脚

そして、駅からいちばん近い分岐点はそのコンビニの裏にありました。


こ!これは!

これはかっこいい!!

浦和の分岐に似ていますが、こちらの方が周囲が殺伐としている分、近未来感が増しているような気がします。

ただし、風が強くて死ぬほど寒いです。

あまり長くいると寒すぎて凍死しそうなので、京葉線沿いに三角形の底辺を歩いて、南西側の分岐点に来ました。


先の方が明るいのはディズニーランドの光ではないか

こちらは分岐してからしばらく線路が並走するため、分岐点が見えないのが残念です。

それでは、トライアングルの中を調べながら、とうとう最後のひとつ、駅からいちばん遠い北端の分岐点を目指します。

…寒い…。


周囲に人家はなく、こういった倉庫や 水門もあった
トライアングルは中央で広い国道が分断しているので 地下道を通って北に向かう

そして、明るい地下道を抜けると目の前に北端の分岐点が姿を現しました。


本日最後の分岐点

というわけで、一日かけて武蔵野線の作り出したトライアングル地帯と分岐点をめぐってきました。

トライアングル地帯の中はどこも特に変わった様子もなく、異次元に飛ばされることもありませんでしたが、強いて言えば武蔵野線のセピア効果によって心が幼少時代に飛ばされました。

分岐点、特に高架の分岐点はすごくかっこいいので、これからもいろいろな場所に見に行きたいと思います。

鉄道武蔵野線

ここまで書いておいてなんですが、今回の記事、果たして共感してくれる人がどのくらいいるのかものすごく不安です。意味分からなかったらごめんなさい。

武蔵野線に関してはほかにも気になっていることがたくさんあるので、今後もいろいろ調べて記事にしたいなと思っています。

二俣新町のホームの先から撮った分岐点もかっこよかった

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