もう10何日寝ると、2009年…。
ウチの実家はここ数年は、母と二人きりの正月だ。
ぼやーんと紅白を見て、ぼやーんと蕎麦を食べ、翌朝もぼやーんとお雑煮を食べる。
どーんとおせちを作っても食べきれないので、「おせちの中に入っているもの」何種かと、刺身などを買って皿に盛って、新年をむかえる。
母は必ず、
「おまえが好きだから、栗きんとんを用意したのよ、私は好きじゃないんだけどさ」
と言う。
正月用食材の高さといったら、滅茶苦茶だ。ノーブランドのきんとんでも、1箱1000円はする。しかもたいていは甘過ぎて、一口くらいしか食べられない。
ああ、母さん。
言うタイミングを逃したんですけども。
私は大人になって酒飲むようになってから、かなり辛党になってしまったんですよ。
今現在、栗きんとんは、さほど好きではないのですよ。
どうしたものか。
「今年は自分で作るよ」って言うのはどうだろう。
さっぱりしたカッコイイきんとんは作れないものか…?
そんなことを考えながら、ぼやーんとネットサーフィンをしていたら、
「フルーツきんとん」が微妙に流行っていることを、知ったのです。
フ、フルーツきんとん!
その自由そうなきんとんを作ってやろうじゃないですか。
(text by 大塚 幸代) |