長野県、八ヶ岳のふもとにある野辺山に野辺山宇宙電波観測所というのがある。 そこには大小のパラボラアンテナがたくさん並んでいるというので見学してきた。 パラボラアンテナというと「宇宙」とか「未来」を想像してしまうが、この観測所はまさに宇宙と未来への入り口という感じの、笑っちゃうくらいカッコいいところだった。
(工藤 考浩)
小海線で野辺山で
新宿から、ある意味では日本で一番有名な特急「あずさ」に乗って中央線の淵野辺という駅を目指した。 そこで小海線に乗り換えて、目的地の野辺山へ向かう。
天気もよくていい景色
この日は絶好の冬晴れで、車窓の景色もすばらしい。 すっかりいい気分で電車に揺られていた。 目的の宇宙電波観測所は、写真を見てはいたが、実際にどんな雰囲気なのか想像もつかない。 ただなんとなく、パラボラアンテナがたくさんあってかっこいいんだろうな程度の認識だった。
パラボラがでかい
観光地で有名な清里を過ぎてしばらくすると、畑の向こうに白い大きな円盤が見えた。 なんだあれは、などと考えるまもなく、パラボラだ。 はっきりとパラボラである。 ああでかい。 ちょっとにやけてしまうほどの大きさだ。 想像していたのよりもずっと大きい。 かなり巨大なでかさだ。 周囲に人工物が少ないせいか、白いパラボラの巨大さがいっそう際立っている。
標高が最も高い駅、野辺山
野辺山駅は日本で一番高いところにある鉄道(線路のある普通の鉄道)の駅だ。 むかし再放送で見た、田宮二郎が主演したドラマのロケ地としての印象があったので、駅に着いたときは「ここがそうか」という気持ちだったが、車窓から見たパラボラのでかさが気になってしかたがない。 早く近くでパラボラを見たい。
レンタサイクルを借りた
事前に調べたところによると、駅から観測所までは徒歩で30分ほどらしい。 最初は歩くつもりでいたのだが、駅の隣にレンタサイクルがあったので、自転車で行くことにした。 レンタサイクル代は交通費として精算できるのか心配だったが、早くパラボラを見たかったので最悪自腹でも構わないと判断した。