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フェティッシュの火曜日
 
カウンタック・ラーメンを探せ!


この串の先にカウンタックがあったのだ

橋を渡って


目印の牛乳屋!

「ここにあったんだよ」(名古屋弁で)

ついに到着

 教えられた道のとおり、参道を下り、橋を渡って、まもなく右側に牛乳屋が見えた。

 牛乳屋の前には、荷物の積み込みをしているお兄さんが二人、花に水をやっているおばあさんがひとりいた。忙しそうなお兄さんは避けて、おばあさんにさっそくキキコミだ。

 

確かにここでした

 「そこだよ」とおばあさんが指さした先には、駐車場があった。いまは建物も取り壊されて、半分は空き地に、半分は病院の駐車場になっているのだそうだ。店の名前は正来軒。平成7年の12月に閉店したそうなので、もう10年も前になる。

 何を食べてもおいしくて、お店は最後までかなりはやっていたそうだ。しかしオーナーの都合により閉店。突然閉店してしまったので、牛乳屋さんにも、けっこうたくさんの人が「あそこ、閉めちゃったの?」なんてききに来たそうだ。

 病院の前で他にあまり店もないので、こんな立地だったらカウンタックがなくても繁盛していたのでは、と思うのだが、やはりそこはオーナーの趣味だったのだろう。カウンタックはガラスのケースに入って店の半分くらいを使って展示されていたらしい。車が入るサイズのガラスケースだけで100万くらいするんじゃないだろうか。聞けば聞くほど、不思議な店だ。

 そんなわけで、カウンタック・ラーメンは現存こそしていなかったものの、無事に現地までたどりつくことができた。この様子はちょっと見てきての方にも、報告しておきたいと思います!

 

 

閉店していました

 残念ながら、閉店してしまったようです。隣の牛乳屋さんのおばあさんにお話を聞いたのですが、正来軒という店名で、平成7年の12月に閉店してしまったとのこと。お店は閉まる直前まで、けっこう繁盛していたようです。いまは半分が更地に、半分が駐車場になっていました。

ちょっと見てきて:カウンタックのある中華料理屋

 

 

 

場所はあらかじめ調べてから行きました。

次は喫茶店「メキシコ」を探せ

 結局、カウンタック・ラーメンは1時間ちょっとで見つかってしまった。すげえ順調。この調子でほかの「見てきて」もどんどん見に行こう。次は、こんな「見てきて」だ。

国府宮駅近くに、メキシコという喫茶店がありました。近くの短大に通いながらアルバイトをしていました。マスター他、皆さんは元気でしょうか?ついでにその下にあったお弁当屋さんは今もあるでしょうか?見てきてくれたらうれしいです。−ちょっと見てきて:喫茶店、メキシコ

 喫茶店も、お弁当屋さんも、まだありましたよ。

 えっ、もう!?って感じですが、だってこうなんだもん。


駅から見えてる!

 

 

オープン当時から使っているという看板

お店の外観。下のお弁当屋さんも営業中でした

お店に行く階段

ここが入り口です

ミルクティーを頼んでみました。ミニケーキと梅のあられ付き

すぐ駅前にあるからね

 すぐ見つかったのは事前にネットで調べて行ったせいもあるけれども、調べてなくてもすぐ見つかったんじゃないだろうか。駅を出てすぐ見える位置にあったのだ。

 実はカウンタック・ラーメンより先に見つけて、いちど入店してはみたのだけれども、お昼時で忙しそうだったためにアポだけ取り付けて後回しにしていたのだ。出直しの甲斐あって、店長さんにゆっくりお話をうかがうことができた。

 

お店の人インタビュー

石川:(プリントアウトした紙を見せて)こういう投稿があったんですが、心当たりの人はいますか?

店長:短大ということは足立(愛知文教女子短期大学)の子でしょうね。そうですねー、お店は30年くらいやってますからね。バイトさんはたくさんいたので、どの方かはちょっと…。

石川:マスターというのは?

店長:マスターっていうのは、私の父のことですね。いまは長女の私がお店みてます。

石川:さんゆうさん(投稿者)は店長のことご存じですかね?

店長:どうでしょうか。私は外で働いてたこともあったんですが、ちょくちょくお店の方に顔は出していましたから、知ってるかもしれませんね。

石川:お父様(当時のマスター)はお元気ですか?

店長:最近ちょっとお休みいただいてるんですが、大きな病気というわけでもなく、元気にしていますよ。 

石川:ほかには長く働いている方はいらっしゃいますか?

店長:13年働いてくれている方もいますよ。もしかしたらお知り合いかもしれないですね。

石川:お店は当時から変わりました?

店長:建物も内装もオープン当時から変わりませんので、きっと懐かしんでもらえるとおもいますよ。

石川:下のお弁当屋さんはどうでしょう?

店長:いまのお店になる前はほかほか弁当でした。でもたぶんいまのお店のことじゃないですかね。営業中ですよ。

石川:最後に、投稿者の方に何かメッセージがあれば。

店長:近くに来られることがあれば、ぜひ立ち寄ってください。お店も変わってませんから、きっと懐かしく思っていただけると思いますよ。

 

 店長は投稿者のさんゆうさんがどなたかわからなかったのを少し残念そうにしながらも、最後は「いつでも寄ってくださいね」と暖かい言葉をいただけました。お忙しい中、どうもありがとうございました。

 お店は昔ながらの喫茶店という感じで、ゲームテーブルがあったり、オープン当時の看板を今も使っていたりと、歴史を感じる内装。お昼時には次々お客さんがやってきて大繁盛といった感じだったが、インタビューに訪れた午後3時頃には、静かで落ち着いた雰囲気の店内。二つの時間帯で違った居心地のよさがあって、いい喫茶店だった。

 たくさん写真を撮ってきましたので、さんゆうさん、じっくりごらんください。

 


入り口からみた店内の様子です

ゲームテーブルもありました


奥の壁側からみた店内の様子。右奥に立っているのが店長

カウンターはこんなです


カウンターの中にも入れてもらいました。

このレジ、懐かしいですか?

 

みなさんお元気だそうです

ちょっと見てきて:喫茶店、メキシコ

 いってきました。マスターはもう一線を退かれたそうで、いまの店長はマスターの長女さんです。マスターには会えませんでしたが、元気でやっているそうですよ。昔ながら、という感じのいい喫茶店でした。お弁当屋さんも今でもありましたよ。

 

次ページ、本日の最難関に挑みます。

 

 

 
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