●枕とか
いままで持ち歩かなかったものを腕につけて携帯できるようにすることで、生活は劇的に変わるかもしれない。 たとえば、
枕
旅先で枕が合わずに眠れないという人がいる。枕というのは個人個人の生活にとってきわめて大切なもののひとつだ。ぜひ自分の枕をどこにでも持ち歩けるようにしたい。
さてと
ひとつことわっておくと、髪の毛がはねているのは本筋とはとくに関係がない。以降もぜひ惑わされないでほしい。
さて、誰かの退屈な話を長々きかされると、どうしても睡魔がおそってくる。 あ、すみません。上の写真、そういう設定のつもりです。 で、そんなときは、やっぱり居眠りをしてしまうわけだが、
ふむん
むーん
いろんなポーズをとってみるが、どうもどれもしっくりこない。手とあたる顔が痛い。顔とあたる手が痛い。どっちも自分の身体だというのに、ちっともベストポジションがみつからないのだ。そんな状態で無理に眠れば身体のどこかがなんとか痛になってしまうかもしれない。
そんなときこそ、
念のため言っておくと、腕の毛が濃いのも本筋とはとくに関係ない。髪の毛同様に惑わされないでほしい。
枕である。腕に巻けるようにしたものだ。つまり、腕枕だ。 本来ふたりでするはずの腕枕という行為がセルフプレイになってしまう。世の中が便利になるということは、そういう一抹の寂しさをはらんでいるのかもしれない。
さて、しんみりしたところで失礼して、
ご、ごくじょー!!
ねえさん事件です。
おもった以上にいい。安眠は確実である。 ひとつ問題があるとすれば、これをつけてきた時点で「あ、こいつ寝る気まんまんだ」と悟られてしまうことだろう。
●自転車のアレ
特定の状況においてしか利用しないアイテムを携帯して普段づかいにするのもいいかもしれない。 たとえば、自転車についているアレはどうだろう。
ベル
腕に巻きつけた時点でもうこれは自転車のベルじゃない。俺のベルだ。 そしてぼくは走りだしたのだ。心のペダルをしっかり踏んで。
チリンチリーン
チリンチリーン!
ぼくが腕に自転車のベルをつけて川沿いの道を走った朝、折しも町に初雪がふった。 それとこれとになんの関係があるのかと訊かれれば、なんの関係もないわけだけれども。
白い山と自転車男