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はっけんの水曜日
 
綱プルプル、はじめました

 

テレビも来てる

プルプルは止まるのか。

プルプルするのは綱が長すぎるからではないか。もっと短ければ「遊び」が少なくなって揺れずに渡れるのかもしれない。この仮定を検証するために場所を変えてみることにした。この日は大北さんのテレビの撮影も兼ねているのでなんとしてでもかっこよく決める必要がある。

 

撮られると緊張しますね。

 

加えて先日までの公園と違って親子連れが多く、長時間ブランコを占領しているのもはばかれる。とっとと終わらせなくてはいけない。

できもしないのにハードルだけがやたらと高くなっていく。

 

綱を張る場所はブランコの柵には変わりないのだが、この公園の場合、遊具の入り口部分のみに張ることでかなり距離を縮めることができた。張ってみると3メートルくらいだろうか。先日の半分以下だ。これが渡れないようなら僕はもう引退しようと思う。

結びだけはうまくなりました。  

すでに足袋は履いてきた。

子供が遊びたそうにしているので急がなくては。

 

大北さんの撮影の手前、ここはいっぱつ他端まで渡りきって決めたいものだ。

 

プレッシャーを力に変えられるか。

 

自信と不安と見栄を背負って綱に足をかける。順調だ。ここで一歩が出ればあとは行ける気がした。

 

すると

・・プルプルプル

始まってしまった、しかもかなり勢いのあるプルプルだ。膝までガクガクしてくる。綱の長さが短くなった分、振幅も小さくなって振動数が増したのだろうか、いつもより余分にプルプルしておりまーす。

始めはいけるかと思ったのだが。  
一度プルプルしだすともう止まらない。 あきらめ気味の足袋。

 

目的を変えます

しかし今日はここからが本番だ。

そう、実は綱を短くすることでプルプルが増すなどというのは、なんとなく予想していた。むしろ今日はあえてプルプルさせている、と言ってもいい。

ここから新しい楽しみ方を提案したい。プルプルが止まらないのならばそれを楽しんでしまおう、というのだ。非常に都合のいい展開だがやっているのも書いているのも僕なので、ここでは僕が法律だ。

※綱渡りとトランポリンとを合わせたようなスラックラインという遊びがありますが、いまの僕はそこまで洗練されていないのでこの単語は今回は出さないようにしています。

 

渡るときにはこうして前を向きますが。
プルプルするには横向きがいいです。

 

プルプルを楽しむにはスタンスを前向きから横向きに変えた方が都合がいい。もう対岸を目指す必要はないわけだから、あとはただプルプルに向き合えばいいのだ。

するとどうだろう、今まで忌み嫌っていたプルプルがなんとも楽しくなってくるではないか。渡る気がなければ足を動かす必要もないのだ。やはり人生気の持ちようなのか。

 

楽しそうではないか

左のアニメを見てもらいたい。プルプルしているのがわかるだろうか。楽しそうだろう(必死だけど)。

ここでは綱の上にいかに長時間とどまるか、それだけを目指した。ロデオボーイだって走らないで揺れてるだけだろう。あれと同じだ、綱ボーイだ。

思いっきりプルプルしています。  

プルプルをうまく下半身で吸収するよう体を前後に振りながらバランスをとる。やってみるとサーフィン等の横乗り系スポーツに通じるところがある。左の写真なんてエアー(サーフィンで波から離れて飛び出す技)を決めているようではないか。実際は綱の上でプルプルしているだけなのに。

僕の周りだけ世界が違う。

 

 

プルプルするコツ

この綱プルプル、コツとしては両足のスタンスを肩幅より少し広めに取り、重心を低く置くこと。それから軸足となる足を決めてそちらに体重の7割くらいを預けてしまうとよい(レギュラースタンスの場合右足、グーフィーの場合左足だ)。他方の足は軽く横に開きバランス取りに徹する。あと頭の位置も重要だ。常に綱の上に頭があるよう意識しながらプルプルをなるべく下半身だけで打ち消すよう動くと長居できるぞ。

 

あまり前傾では長く続きません。

そう、いいよ、その調子。

 

動画でもどうぞ

 

 

どうだろう、綱プルプル。30分くらいやると全身汗だくなので痩身効果も期待できると思います。

 

これからは綱が来る!

本来ならば綱を渡りきって終えたかったのだが、綱渡りは遊び半分でこなせるようなパフォーマンスではなさそうだった。

初心者はまず綱の上にとどまる遊び「綱プルプル」を練習してみてもらいたい。やってみると意外と難しいし、しばらく練習していると目に見えてうまくなっていくので面白い。あとは人の目なんて気にせずに、レッツプルプル。今年の冬は綱をもって外に出ようぜ!(ただ、間違っても落ちて怪我するような場所ではやらないでください。)

前後の決めポーズもこのスポーツの醍醐味。

 

 
 
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